これから注目される「デジタル遺品」について前回は、広義の「遺産」で多くの人が直面するであろう問題点を解説した。今回は本論の「デジタル遺品」の定義から始めよう。 実は前回の冒頭の文章でわざと以下のように記した。 「自分や身近な人が亡くなった時における大切な写真やメール、インターネットサービスなどのデータだ。このデジタル遺品について解説しよう」 その理由は、多くの人が「デジタル遺品」という言葉を聞くと、このようにイメージされる。これは誤りではないが不十分だし、核心的な部分でもない。このようにイメージしてしまう根底には、本来の「遺品」は現金や株券、証券などアナログなものであり、ここに本人にとっては価値のあるデジタルな部分が「デジタル遺品」として加わるというように考えるためだ。 しかし、現実にはほとんどの遺産・遺品が“デジタル”になっている。個人的に価値のある写真やデータ以外にも、第三者目線で価値
![もし亡くなったら――いま熱いデジタル遺品(後編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da4ec6ad2264c2c3c27fcbee54a375d0e02afe7b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1510%2F30%2Fl_hagy0001.jpg)