以前、Gumblar攻撃の被害に遭ったクライアントPCの調査から判明した、クライアントパソコン(PC)に放置されやすい脆弱性について解説した(関連記事)。前回の調査では、クライアントPCに放置されやすい脆弱性の1位はJava、ほぼ同数の2位がAdobe Readerという結果だった。前回の調査から1年経過し、この傾向に変化があるか、改めて同様の調査した。その結果について解説する。 前回の調査では、Gumblar攻撃の被害に遭ったクライアントPCを対象としたが、今回は、Black Hole Exploit Kitと呼ばれるドライブバイダウンロード攻撃ツールの被害にあったクライアントPCを対象にした。この攻撃ツールは、2011年上半期に日本IBM セキュリティー・オペレーション・センター(以下、東京SOC)の観測範囲において最もウイルス感染の被害が多かった攻撃ツールである(表1)。 表1●Ex
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