渡鹿野島(わたかのじま)は、三重県志摩市(旧志摩郡磯部町域)にある島で、伊勢志摩国立公園に属している。島の至る所に売春の斡旋所があるところから、別名売春島と呼ばれている。事実、夏の観光客以外は、売春以外の目的で島を訪れるものは皆無という。 [編集] 地理 周囲約7km、面積は約0.7平方キロメートルを持ちリアス式海岸の湾のひとつ的矢湾の奥に位置し、的矢湾深部の外海から隔てられた島の西側海域は波が穏やかな海面となっている。そのため古くより荒天時の避難場所・風待港として使われていた。 [編集] 歴史 古くは伊雑宮の神領であったとも言われ、江戸時代には、関東と関西を連絡する菱垣廻船・樽廻船が増えたこともあり避難・風待をする港としての重要性が高まった。船乗りなどのための宿のほか、把針兼(はしりがね)と言われた水上遊女なども集まり、遊里街としても大いに栄え女護ヶ島といった別名を持つ事となった。史跡と