目 次 はじめに Ⅰ 記号、記号論、記号論的分析とは 1 我々は記号の世界に生きている 2 記号論的分析はシステムのモデル化? Ⅱ 記号の基本的性質 3 システム(体系)を重視するソシュールの記号論 4 記号過程を重視するパースの記号論 5 記号のもっともらしさと表現:様相(モダリティ)と表現 Ⅲ テクストの構造分析のための基本概念 6 テクストの構造を決める統語分析 7 テクストの意味を見出す範列分析 8 記号の意味を豊かにするレトリック 9 記号の働きを決めるコード Ⅳ 記号論の工学への展開について 10 もの(製品・部品)と情報を結び付ける識別コード 11 記号論と情報システムをつなぐ組織記号論 あとがき 参考文献 <著者より> 記号論は、表現とその意味の関係を探求する人文科学の一部門ですが、エンジニア特に情報工学(ウエブ開発、システム開発、人工知能、ソフトウエア開発とくにオブジェク
<訳者より> 本テキストは英国のウエールズ大学のダニエル・チャンドラー博士による記号論への入門書のオンライン版であり、インターネット上で公開されているものです。このオンライン・テキストは評判が良く、1995年公開以来のアクセス回数は56万回(2004年2月時点)にもなっています。 訳者は2002年4月まで35年間、企業の研究所に勤務していたシステム分析が専門の技術者ですが、記号論の本の中に、「システム」という言葉がたびたび出てくることから記号論に興味を覚え、インターネット上で調べていたところ本テキストと出会いました。記号論の主要トピックスをソシュールの記号学および構造主義をベースに、丁寧に説明しており具体的な例も多く観念的でないことから、記号論を勉強してみたいと思っている人、記号論の勉強を始めたがよく分からず挫折した人にとって良い参考書になるのではないかと感じました(残念ながら、日本では、
ソシュールは幼くもドイツ語、英語、ラテン語、ギリシア語を習得した[7]。当時のスイスの高名な言語学者であったアドルフ・ピクテ(英語版)に知り合うと彼に傾倒し、自分の知っている言語間の相互関係を明らかにしようとした。そして14歳のときに、「ギリシア語、ラテン語、ドイツ語の単語を少数の語根に集約するための試論」[注釈 4]を書いた[8]。 この論文で彼は、子音を唇音(P)、口蓋音・喉音(K)、歯音(T)、L、Rの5つにグループ分けし、そのうちの2つから特徴付けられる12個の語根を求めた。ソシュールはこの12個の語根には、基底的な意味がそれぞれ存在すると考え、これを証明しようとした[注釈 5][9]。この論文を送られたピクテは、ソシュールの思い込みをなだめながらも、サンスクリット語を勉強するなど今後の研究に向けた準備をするように、と助言している[10]。この論文には誤りが含まれていたが、印欧祖語
Saussure, Duchamp, Raymond Roussel ソシュールという構造主義の祖。 デュシャンという現代芸術の魔王。 ルーセルという孤高で無垢な文学者。 彼らアナグラムにかかわる天才たちはなぜ人生の一時期を沈黙して暮らし、 またその時必ずチェスをしていたのか。 二十年にもなろうという昔から、そのことが不思議でならなかった。 55ノートは、その謎を解くための、終わるとも思えない長い覚え書きである。 2004年12月21日から、デュシャンとハルバーシュタットのチェス本が翻訳されている。 http://ameblo.jp/seikoito/theme-10044220233.html ■55-1-1■55-1-2■55-1-3■55-1-4■55-1-5■55-1-6■55-1-7■55-1-8■55-1-9■55-1-10 ■55-1-11■55-1-12■55-1-13■5
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