美術館とジェンダーをめぐる30年の戦い 笠原美智子×小勝禮子 シリーズ:ジェンダーフリーは可能か?(2)1990年代から、日本でもジェンダー視点を導入した展覧会が開催されるようになった。その流れを牽引したのが、2018年まで東京都写真美術館事業企画課長を務めた笠原美智子と、2016年まで栃木県立美術館学芸課長を務めた小勝禮子だ。美術館という現場の最前線で、現在まで継続してジェンダーの問題に多角的に取り組んでいる2人に、これまで企画した展覧会や、美術館制度について話を聞いた。�(『美術手帖』2017年11月号特集「GENDER IS OVER!?」より転載) 聞き手=編集部 構成=島貫泰介 左:朝倉摂 歓び 紙本着色 1943 194×110cm 神奈川県立近代美術館蔵 中:石内都 mother's #49 2002 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵 右:「総合開館20周年記