医学や医療技術の進歩はとどまるところを知りません。医師の職業自体は古いものですが、その資格が公的なものとして成立するのは意外と遅く、19世紀になってからといわれています。その背景には科学の飛躍的発展と国家の活動の広がりがありました。 日本では明治維新後、国家の主導のもとで医療体制がつくられました。さらに戦後1960年代にはすべての国民が医療保険に入る仕組みができました。医学的知識の展開や国家による支援を受け、専門職としての医師の地位が強大となるなかで、医療は次第に専門職中心主義になってきたのです。 その結果、患者がないがしろにされ、人としての尊厳が守られていないなどの問題が浮上してきました。そこで、ここ十数年「患者視点の医療」の実現が課題となっています。このように社会の大きな変化に合わせて医療も変化してきたことをまず理解することが、医療社会学の視点といえます。 私はもともと医師として臨床に
第50回日本保健医療社会学会大会に関するお知らせ 次回第50回大会は、2024年5月25日(土)~26日(日)に東京医療保健大学船橋キャンパスにて開催します。 メインテーマは、「『弱い』ままで生きられる社会のために」です。 第50回大会WEBページ:https://jshms-conference2024.jp/ 第50回大会チラシ ご挨拶 2023年5月から、小澤温前学会長から引き継ぎ学会長を拝命いたしました金子雅彦です。前期はコロナ禍からコロナ5類移行に伴う社会経済活動本格再開期にあたりました。小澤温前学会長及び前期理事会の先生方、また第48回大会・第49大会の大会長及び大会関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げます。 ポストコロナの時局を迎え、学会をとりまく状況は変化しています。たとえば生成AIの出現です。生成AIは研究や教育の世界に多大な影響を与えるだろうことがすでに指摘されています。
父の記憶が曖昧なのは、その日の正午の全国放送で、天皇陛下の終戦の詔書の放送があり、その放送がどうも戦争は負けたらしいから、どうするということになったからである。 会社的に、軍関係から依頼された仕事の痕跡は焼却しなければならないと決まって、それから三日三晩、酒匂川の川原で資料を燃やし続けるという大仕事が始まったという。 そうなれば、「中学校を出たばかりといった子供だったよなぁ」とゴム袋を持たされて隊列を組んで会社の正門を出て行った一握りの隊の行方などは、一化学研究者などには、探りようがなかったろう。 『アニメを作ることを舐めてはいけない -「G-レコ」で考えた事-』(発行:KADOKAWA/著:富野由悠季/協力:サンライズ) ©Yoshiyuki TOMINO 2021, ©創通・サンライズ 戦果をとるか、被害をとるか? このことが、ぼくにとって、研究者とその実績と、まして兵器との関係という
宇宙オタクのぼくが込めたメッセージ 夢物語の媒体だからこそ、作品によっては数100万人という読者や視聴者が触れてもくれる。 であればこそ、その無数といえる(若い)ヒトに一定のメッセージを届けることができるという良さもあると気づいたので、ぼくはなんらかの“ためになること”を描き込むこともできると考えた。 『G-レコ』を企画したときにこれを意識して、作品中に表れる事象や物は、今後500年経っても実用化されることはないだろうが、このレベルの事物の発明がなければ、ヒトは宇宙に進出はできない、というメッセージをこめたのである。 小学校5年生の頃から火がついた宇宙旅行オタクが、まさかこのように考えるようになったのかと呆れているのだが、おそらく長年宇宙を舞台にしたアニメを創ってきた経験が成せる業なのだろう。 しかし、アポロが月に人類の偉大な第一歩を印して半世紀、国際政治的に語られている宇宙開発というキャ
「ガンダム」の生みの親、富野由悠季が手掛ける劇場版『Gのレコンギスタ』。その制作過程で感じた事、考えた事を赤裸々に思いのまま綴った書籍『アニメを作ることを舐めてはいけない -「G-レコ」で考えた事-』(KADOKAWA)がガンダムファンを中心に大きな話題を呼んでいる。 ここでは、同書の一部を抜粋。『Gのレコンギスタ』の企画構想段階での考え、若い世代に伝えたかった思いについて紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ 理論的な裏付けがほしかった 自分なりにレコンキスタのイメージ画やら、ビクローバーのラフの図面を描き始めた頃から、図面だけではダメだと感じて書いていったもので、歴史的なことや概念的なことを決め込みたかったからで、理論的な裏付けといったものがほしかったのだ。 が、ここでいう“理論的な”という言葉に騙されてはいけない。“若さゆえの先走り”といったもので、恥ずかしいことは恥ずかし
人間は死すべきものである。ふつう私たちはそのことを強く意識せずに生きている。そうはいかないさしせまった状況に置かれるまでは考えたくないという思いも理解できる。しかし、それは生きていることの「真実」からの逃避ではないだろうか。多くの文化は死に向き合って生きるような装置をもっていた。成熟するとは、「生と死の文化」を身につけ、自覚を深めていくことでもあった。ところが、近代の実利主義的な文化や学問は「生と死の文化」を遠ざけてきた。死にゆく人のケアの現場においてさえそうである。だが、問題は医学だけに限られない。21世紀を迎えた現在、死すべきものとしての人間のあり方が、諸科学において改めて問い直される状況が生じている。学術を身につけようとするものにとって、「生と死の思想」に親しむことは不可欠な学びの一部ではないだろうか。この講義では、哲学・宗教・文芸等において「生と死の思想」がどのように展開してきたか
『ルパン三世』アニメ化50周年を記念して、最新TVシリーズ『ルパン三世 PART6』が10月9日より日本テレビ系にて全国放送スタート! 国民的テーマソング「ルパン三世のテーマ」をはじめ、ルパンミュージックの生みの親・大野雄二が手掛けた音源約1,200曲75作品がストリーミング&ダウンロード配信開始。『ルパン三世』TVシリーズサントラ9作品、TVスペシャルサントラ26作品。映画サントラからは、不朽の名作『ルパン三世 カリオストロの城(1979年)』と最新『ルパン三世 THE FIRST(2019年)』2作品。OVAからも『GREEN vs RED』『生きていた魔術師』2作品。さらに人気シリーズ「LUPIN THE THIRD JAZZ」をはじめとしたオリジナル24作品など、各音楽配信サービスにてお楽しみいただけるようになりました。 また、11月3日(水)発売予定「ルパン三世PART6 オリジ
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