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ブックマーク / gnabikes.hatenablog.com (5)

  • トンマーゾ・カンパネッラ『太陽の都』 - sekibang 1.0

    太陽の都 (岩波文庫)posted with amazlet at 10.09.23トマーゾ カンパネッラ 岩波書店 売り上げランキング: 141992 Amazon.co.jp で詳細を見る 後期ルネサンスを代表する思想家であるトンマーゾ・カンパネッラの『太陽の都』を読みました。この人は、生涯の大半を獄中で過ごした、というハードコア・パンクな方なんですが、このについても獄中で書かれたものだそうです。当時、スペインと教会との二重支配に苦しんでいた南イタリアの独立運動に参画していたのがバレて捕まったカンパネッラは、死刑を逃れるために狂気を装うことによって終身刑を手に入れる。『太陽の都』はそのときの服役生活中に書かれています(1602年)。政治犯として捕まるぐらいですから、カンパネッラが腹に一物どころか二物も三物も抱えていたことは明らかですが『太陽の都』で語られる理想国家には、そうした彼の理

    トンマーゾ・カンパネッラ『太陽の都』 - sekibang 1.0
    florentine
    florentine 2010/09/26
    いつか読もうと思いつつ。
  • 『機動戦士Zガンダム』を観ています - sekibang 1.0

    機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.I [Blu-ray]posted with amazlet at 10.06.05バンダイビジュアル (2008-12-19) 売り上げランキング: 5080 Amazon.co.jp で詳細を見る 週末をダラダラと過ごしたくなって『Zガンダム』を観ることにしたのだが、すごく面白くてびっくりした……。ガンダム・シリーズは、一番最初のと『逆襲のシャア』しか観ていなかったのだが、善悪の二元論的な対立ではなく、さまざまなイデオロギーやエゴが複雑にぶつかり合うところが『Z』は面白い。まだすべてを見終えていないのだが(18話まで)これからさらに複雑になるらしいから楽しみ。 『ガンダム』の主人公たちは「父親/母親となる年齢」に成長し、そしてしばしば若い世代たちとの対立が発生させている。今でいうならば氷河期世代対ゆとり世代が闘争する感じだろうか? 「ユ

    『機動戦士Zガンダム』を観ています - sekibang 1.0
  • アンソニー・グラフトン『カルダーノのコスモス ルネサンスの占星術師』 - 「石版!」

    カルダーノのコスモス―ルネサンスの占星術師posted with amazlet at 10.04.21アンソニー・グラフトン 勁草書房 売り上げランキング: 88028 Amazon.co.jp で詳細を見る 16世紀ルネサンス期のイタリアに生きたジロラモ・カルダーノは医者であり、数学者であり、哲学者であり、占星術師だった。医学と数学、哲学は今でも立派な学問として(哲学はそうでもないか?)通用するジャンルだが、ここに占星術が入ってくると少し不思議な感じがするかもしれない。なぜ学者が占星術――ものすごく簡単にいうと星占い、だ――を? しかし、カルダーノにとっては医学と占星術は密接に関係するものだった。人間の健康は、星の動きに多大な影響を受ける。ゆえに、天文学を経由して星の動きを学ぶことは、人間の身体を癒す術を学ぶことだったのだ。だからカルダーノの多彩な活動は「ルネサンス的な万能人」と単に思

    アンソニー・グラフトン『カルダーノのコスモス ルネサンスの占星術師』 - 「石版!」
  • 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#1 ボルヘス『伝奇集』 - sekibang 1.0

    伝奇集 (ラテンアメリカの文学 (1))posted with amazlet at 09.11.15ボルヘス 集英社 売り上げランキング: 669150 Amazon.co.jp で詳細を見る 先日、インターネットで古情報を検索していたところ、集英社の「ラテンアメリカの文学」シリーズ全18巻が手ごろなお値段で売っていたのに出会ってしまい、引越し前かつ金欠*1にも関わらず、購入に至ってしまった私です。でも、出会ってしまったんだから仕方ないよねぇ……と自分を納得させて、律儀に一冊目のボルヘスから読んでいます。『伝奇集』。岩波文庫から鼓直訳でも出ていますが、こちらは篠田一士の訳。篠田訳のほうが、現代語っぽい印象がありました。収録作品も微妙に違っている。この版だと『伝奇集』、『エル・アレフ』、『汚辱の世界史』が入っています。これらの収録作品は以下のでも読めます(訳者はバラバラ)。 伝奇集 (

  • 2009-11-02

    イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告posted with amazlet at 09.11.02ハンナ アーレント みすず書房 売り上げランキング: 206156 Amazon.co.jp で詳細を見る 積読してあったハンナ・アレントの『イェルサレムのアイヒマン』を読んでいます。これは二〇世紀の思想家が書いた著作のなかでも、特別に面白く、また切実な問題を取り上げられた名著であるなぁ……と読みながら漠然と考えてしまいますが、ホントに面白い。訳は結構硬いし(アレントの翻訳はいくつか読んでいますが、そのなかでもかなり硬い部類に感じられます。題材がアレントの専門である政治哲学よりもずっと現実的なのに……というギャップが問題なのかもしれませんが)、それなりに高価ななんだけど「読んだほうが良いよ(面白いから)」とオススメしたいですね。悪とはなにか、正義とはなにか、良心とはなにか……を

    2009-11-02
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