王城の地・京都では、平安時代から現代にいたるまで、多くの刀工が工房を構え、多くの名刀を生み出してきました。これら京都で製作された刀剣は、常に日本刀最上位の格式を誇り、公家、武家を問わず珍重され、とりわけ江戸時代以降は武家の表道具として、大名間の贈答品の代表として取り扱われました。 本展では、現存する京都=山城系鍛冶の作品のうち、国宝指定作品のほぼすべてと、著名刀工の代表作を中心に展示し、平安時代から平成にいたる山城鍛冶の技術系譜と、刀剣文化に与えた影響を探ります。 また、武家文化だけでなく、公家・町衆を含めた京文化の中で、刀工たちが果たした役割に迫ります。京のかたな 匠のわざと雅のこころ 京都は世界各国から日本の歴史的な街を観光できるということで、季節を問わずに多くの訪日観光客を集める都市ですね。 春は桜と京都の街並みを一望できる綺麗なコラボレーション、夏は生き生きとした緑に囲まれた京都、