“Братья Карамазовы” 1880 Фёдор Михайлович Достоевский 0.. 読んでよかった。 これは、ひとことでは語れないな。 小説というよりも、文学、ということばこそが適切。 内部に世界と同等の複雑性を備え、それを基にしてこの世のすべての事象を語ることができるもの、それを文学と呼ぶとするならば。 この本のテーマは何?ってひとことでまとめられない。 神と人間、家族、愛、社会... とかいろいろなことばを挙げることはできるのだろうけど、そのように何かに収斂させるべきではなくて、ここにあるのは世界あるいはあらゆる人間をまるごと凝縮したもの、というようなものであって、そのように世界を表象させる器が、文学作品というものなのか、と思った。 こういうの書くのには、どれだけの労力が要るんだろう。 1.. 長大な文学であり、膨大な思索が分岐し、さまざまなテーマが語ら
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