〈あとがきのあとがき〉いまこそジュネが必要だ──「言葉」と「幻想」と「思考」のアラベスク 社会に刺さる棘/永遠の鏡としてのジャン・ジュネ 『薔薇の奇跡』の訳者・宇野邦一さんに聞く ジュネの一般的なイメージは何だろう? 泥棒? 反逆的な同性愛者? コクトーやサルトルに愛され、その嘆願運動で無期懲役を逃れた文学の英雄? サルトルに『聖ジュネ』と讃えられ、その後はしばらく書かなかった詩と小説と戯曲とに優れた孤高の天才? その、どれもが正しいだろう。だが、それだけでは足りない。現代にも通用する本当のジュネは、どこにいるのだろうか。40〜60年代の時代の寵児だったジュネに、80年代になってから本格的に覚醒し、その後にやってきたエッセイの時代を含めて、30年以上も彼に向かい合ってきた思想家の宇野邦一さんに、『薔薇の奇跡』新訳訳了を機に、「ジュネという現象の現在」について聞いてみた。 ──今年(201
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