<オランダ・ユトレヒト大学の研究チームが、今世紀末までに予想される水危機の程度を示す研究結果を発表> 地球が世界的な危機に瀕している。世界の水は量も質も悪化が予想されるという研究結果がこのほど発表された。 オランダ・ユトレヒト大学の研究チームは、世界の水モデルを使って今世紀末までにどの程度の危機が予想されるかを推測し、研究結果を科学誌「Nature Climate Change」に発表した。 気候変動は世界中で深刻な問題を引き起こしているが、水枯渇の問題は特に大きい。水の蒸発が加速し、気象パターンが予測しにくくなる中で、世界で使用される水の量は補充される量を上回っているようだ。水枯渇には汚染や水質などの要因も絡む。実際のところ、水の量と質の両方について検証した研究は今回が初めてだった。 「水不足は将来的に悪化が予想され、影響を受ける人の数は増える見通しだ」。筆頭筆者で水専門家のエドワード・
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