今年3月下旬に米国トップクラスのビジネススクール、ハーバード大学経営大学院の教授陣18人が来日。教材や論文の作成に役立てる目的で、複数の日本企業の現場を視察し、経営者に会って話を聞いた。 この一団に加わって来日したジョン・クエルチ教授は、マーケティング研究の権威の1人。同教授に、日本の小売業や消費者向け商品のメーカーが現在、期待をもって高い関心を寄せる「ビッグデータ」についての見解を聞いた。 ジョン・クエルチ(John Quelch)氏 米ハーバード大学経営大学院教授。同大学公衆衛生大学院の教授を兼任。英国ロンドン生まれ。英エクセター大学と英オックスフォード大学で学士号、米ペンシルベニア大学経営大学院で経営学修士号(MBA)、ハーバード大学経営大学院で博士号(経営学)を取得。1998年から2001年まで英ロンドン大学経営大学院の学長を務める。専門はマーケティング。(写真:都築 雅人、以下同