ブックマーク / number.bunshun.jp (9)

  • なぜ4トライを狙いに行かなかった?サモア戦で選手が感じた真の力量差。(大友信彦)

    ワールドカップ(W杯)の2勝目までかかった時間が24年。そこから3勝目までは、わずか2週間だった。 いや、時間の問題ではない。ラグビー日本代表が今大会2勝目、ワールドカップ通算3勝目をあげる80分間を目撃しながら「これほど、当たり前に勝ってしまうのか」という思いが頭をよぎってしまった。 そして、多くの人が抱いたであろう「なぜボーナスポイントを取りに行かなかったのか?」という思いも。 初戦で強豪南アフリカを破ったとはいえ、2戦目でスコットランドに完敗し、日の8強進出は、険しい道のりとなった。 1試合に4トライ以上、あるいは7点差以内の負けに与えられるボーナスポイントを、日は2戦目まで獲得できていなかった。南アフリカ、スコットランドと勝ち数で並んでも、勝ち点差で下回ったら、決勝トーナメントには進めないのだ。8強進出の可能性を少しでも高めるには、日は4トライを狙っていくべきではないのか?

    なぜ4トライを狙いに行かなかった?サモア戦で選手が感じた真の力量差。(大友信彦)
  • J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。W杯シーズンのJはここが来る!(上)(茂野聡士)

    キックオフカンファレンスに揃ったJ1の18チーム。予想が難しいことに定評があるJリーグ、果たして今年はどんなドラマが待ち受けているのか。 2月22日、富士ゼロックス・スーパーカップが行なわれ、昨シーズンのリーグ王者の広島が横浜FMを2-0で破った。前日の21日には都内でJリーグ・キックオフカンファレンスが開催され、J1からJ3までの全51クラブが集い、3月1日に開幕する2014シーズンのJリーグへの抱負を語った。 開幕を目前に控えた今シーズンの移籍市場では、'10年南アフリカW杯得点王のディエゴ・フォルランがC大阪に加入したことが大きなトピックだった。しかしフォルラン以外にもクラブ間での活発な移籍が多く見受けられた。 今回は、J1各クラブの主だった新加入選手をピックアップして、チームにどのような化学反応が起こるのかを陣容から考察してみた。 なおカッコ内は(ポジション/前所属or移籍先)、※

    J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。W杯シーズンのJはここが来る!(上)(茂野聡士)
  • 「サイドに開いた選手は捨てろ」!?風間八宏監督が唱える守備の新常識。(木崎伸也)

    今季はリーグ戦に加え、ACLも戦うことになった川崎フロンターレ・風間八宏監督。同組には増田誓志の所属する蔚山現代、小野伸二のいるウェスタン・シドニー・ワンダラーズなど強豪が揃う。 以前からひとつ気になっていた「戦術の常識」がある。 攻撃の際「サイドアタッカーがワイドに張り出して、相手のDFラインを横に広げる」というセオリーだ。 一般的に、相手が守備を整えた“待ち伏せ状態”になると、簡単には崩せなくなる。それを打開するために利用されるのが、上述のやり方だ。攻撃側のサイドアタッカーが外に張り出した位置にポジションを取ると、相手のサイドバックの注意を引きつけられる。すると相手のDFラインは横方向に引き延ばされ、守備ブロックの隙間が広がり、そこに入り込む余地が生まれる……という考え方だ。 日本代表のザッケローニ監督は、この理論の実践者である。 サイドハーフの香川真司と岡崎慎司に対して、攻撃のスター

    「サイドに開いた選手は捨てろ」!?風間八宏監督が唱える守備の新常識。(木崎伸也)
  • 大義名分すら破綻。Jリーグの愚策を問う。~2ステージ制はTVマネーありき?~(浅田真樹)

    Jリーグが2ステージ制の再導入について議論していた'13年夏ごろ、私は「2ステージ制+ポストシーズン」の賛否を問われれば、賛成の立場をとってきた。人気低迷などの要因を考えれば導入やむなし、と思っていたからだ。 だが、実際に発表された開催方式を見て驚いた。ここでは詳細を省くが、とてもこれには賛成できない。 私が当初イメージしていたのは、'04年以前に行なわれていたチャンピオンシップ。2ステージそれぞれの優勝クラブが最後に年間優勝を争うというものだ。 以前の方式では、たった2枚しかないチャンピオンシップへの出場権がそれぞれのステージにかかっていた。だからこそステージ優勝に重みがあった。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 586文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく Numb

    大義名分すら破綻。Jリーグの愚策を問う。~2ステージ制はTVマネーありき?~(浅田真樹)
  • 山本昌がラジコンを封印した理由。「50歳まで投げる」ためのオフとは。(田口元義)

    2013年は12月31日までトレーニングを続け、年が明けると1月2日にはナゴヤ球場を訪れキャッチボールで汗を流した。 プロ31年目のシーズンを迎える48歳の大ベテランは、とにかく休み知らず、なのである。 「だってさ、家にいたって暇なんだもん」 山昌は、決まってそう言う。 盟友・山崎武司は現役時代、「俺は暇でも練習しない!」と豪快に言ってのけたが、むしろ、その考え方こそプロ野球選手の大半の心情を代弁している、と言えるだろう。休める時はしっかり休む。約10カ月。多ければポストシーズンを含め144試合以上も戦い抜かなければならない過酷さを鑑みれば、戦士にも休息は必要なのだ。 ただ、山昌にしてみれば、それも単なる固定観念に過ぎない。 トレーニングを続けるわけ。それはいたってシンプルな心構えがあってこそ。山昌は「暇」の真意について、このように説明してくれたことがあった。 40歳までは「休むこと

    山本昌がラジコンを封印した理由。「50歳まで投げる」ためのオフとは。(田口元義)
  • <Jリーグに愛された妖精> ドラガン・ストイコビッチ 「世界のどこかで必ず日本を見つめている」(田邊雅之)

    選手として8年、監督として6年。名古屋を去る 決断を下した名選手にして名監督“ピクシー”が、 日とJリーグへの尽きせぬ思いを語った。 現役時代と監督時代を合わせると、僕はかれこれ14年も日で過ごしたことになる。 振り返ってみると、あっという間だったよ。もともと人生なんて短いものだけど、ほんの数日前に来日したような印象しかない。 日にこれほど長く留まることができたのは、すごく幸運だったと思う。実は1994年に来日した当時、名古屋を辞めてヨーロッパに戻る寸前までいったんだ。当時のグランパスは試合に負け続けていたし、つまらないミスも多すぎた。なのに監督と話し合いをしようとしても、一切聞く耳を持ってもらえなかったからね。 そこで奇跡が起きた。フロントが監督を代えてベンゲルを連れてきたんだ。彼が名古屋にやってきたのは、クラブにとっても僕にとっても、大きなターニングポイントになった。 以来、僕は

    <Jリーグに愛された妖精> ドラガン・ストイコビッチ 「世界のどこかで必ず日本を見つめている」(田邊雅之)
  • 1試合でMLB投手1年分の酷使度!米指標で見る、マー君160球の衝撃。(生島淳)

    一を決めた瞬間の田中。星野監督は試合後に「考えられないような継投なんだけれども、どうしたって田中が行くと言うのでね。最後はあいつ(田中)がふさわしいだろうと。彼に託した」とコメントした。 “日シリーズ第6戦、田中将大、160球を投げる” “翌日の第7戦、連投で15球を投げ、セーブをマークする” このニュースを聞いたメジャーリーグのスカウトで、「田中推し」の人たちは生きた心地がしなかったのではないか。 アメリカでは、あくまで肩は消耗品。完全に回復することはなく、消しゴムのように擦り減っていくと考えられている。 日のマスコミ報道では、肩の消耗は感覚的なものでしかないが、アメリカでは肩の消耗度を図る数式がある。 決して科学的なものではないのだが、投手の酷使という点での「指標」になっている。 「田中の160球」をこの数式に当てはめてみると、驚くべき数字が導き出された。 “Pitcher A

    1試合でMLB投手1年分の酷使度!米指標で見る、マー君160球の衝撃。(生島淳)
  • 生まれも育ちも英国の逸材。U-16で感じた可能性。~サイ・ゴダードに見る日本の未来~(浅田真樹)

    8月の豊田国際ユースサッカー大会で準優勝したU-16日本代表に、ちょっと変わった名前を見つけた。サイ・ゴダード。所属にはイングランドの名門、トッテナムとある。最近では年代別代表に“ハーフ”の選手が珍しくないが、サイもまた、そのひとりだ。 とはいえ、この小柄なMFのケースが珍しいのは、海外で育ち、日でのプレー経験を持たない選手だということ。当然、日語もほとんど話せない。こうした選手が年代別とはいえ、日本代表に選ばれるのは初めてのことではないだろうか。 まずは単純に言葉の心配をしてしまうが、吉武博文・U-16日本代表監督によれば、「問題ない」。練習でメニューの内容が十分に伝わらなかったとしても、「一番うまくやるのはサイなんです」と吉武。チームメイトからも「言葉は通じないけど、見て感じてくれるのでやりやすい」という感想が聞かれた。何よりサイ自身が、日での代表選出に「ワクワクした」と言い、実

    生まれも育ちも英国の逸材。U-16で感じた可能性。~サイ・ゴダードに見る日本の未来~(浅田真樹)
  • いま最も勝てる投手が重用する、現代に甦った“古い”球種カーブ。(氏原英明)

    投球フォームから“ライアン”と呼ばれるヤクルトの小川泰弘。新人として1999年の上原以来となる10勝一番乗りを果たし、後半戦で勝ち星をどこまで伸ばせるか。 その球が再びクローズアップされるようになったのは2008年の日シリーズだった。 日一を決める舞台で西武の岸孝之が投げ込んだその球が、セ・リーグの覇者・巨人をきりきり舞いさせたからだ。 岸は日シリーズのMVPを獲得し、彼の投げる球は「魔性のカーブ」と称賛された。 2年後の2010年にはカーブの使い手・前田健太(広島)が15勝を挙げ、セ・リーグの投手タイトルを総なめにして、沢村賞を受賞した。 岸と前田に共通したのは、ストレートとキレのあるスライダーという武器を持ちながら、カーブも秀逸だったということだ。速いボールの合間に挟むカーブが、打者の目線を狂わせていたのだ。 彼らが登場してからというもの、カーブの使い手が再びプロ野球界で活躍する

    いま最も勝てる投手が重用する、現代に甦った“古い”球種カーブ。(氏原英明)
  • 1