「服のボタンさえウエアラブル端末になる」――。少し前のことになるが、2015年1月6日から9日まで開かれた「2015 International CES(CES 2015)」の基調講演で、米インテルのブライアン・クルザニッチCEO(最高経営責任者)はこう言って、指先ほどの大きさの機器を掲げた(写真1、2)。 クルザニッチCEOが掲げたのは、同社が2015年後半に出荷を予定している「Curie(キュリー)」だ。Curieは、x86互換の32ビットプロセッサー「Quark SE SoC」や384Kバイトのフラッシュメモリー、加速度・角速度センサー、Bluetooth Low Energyの通信機能など搭載する。その小ささから、アクセサリーや衣料品のような身近なものをウエアラブル端末に変える力を秘めている。
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