民主党の小沢一郎元代表は自らの政治とカネの問題をめぐり、衆院政治倫理審査会に出席しない意向を固めた。岡田克也幹事長から14日までに出席を申し出るよう求められているが、政倫審で弁明すれば今月中にも予想される強制起訴の後に始まる裁判に影響が出ることを懸念。偽証罪に問われかねない証人喚問を野党が求める可能性も高く、政倫審出席が自らを追い込みかねないと判断した。 小沢氏は11日、政倫審幹事を務める川内博史衆院議員を通じ、「常会(通常国会)召集後に衆議院政治倫理審査会に出席する」とする文書を土肥隆一政倫審会長に提出。菅直人首相が求める「国会召集前」の出席を拒んだ。小沢氏は今月下旬の国会召集前に自らが強制起訴されるとみている。小沢氏側は「強制起訴されれば政倫審に出る必要はない」との意見が大勢だ。 小沢氏は昨年12月28日の記者会見で「通常国会召集後に政倫審に出席する決断をした」と語った。岡田幹事長