地下鉄サリン事件の現場の一つとなった東京メトロ霞ケ関駅で報道陣の取材に応じる被害者遺族の高橋シズヱ氏(3月20日・若田部修撮影) オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件から25年を迎えた3月20日。数日前からメディアがオウム事件や現在の問題について様々な報道を行なった。19日には、地下鉄サリン事件被害者で後遺症により寝たきりの生活を余儀なくされていた浅川幸子さんが亡くなったことも報じられた。 毎年、この時期になると、メディアの報道に「風化」という言葉が散見される。警察や公安調査庁による「風化防止キャンペーン」の報道もあれば、サリン事件被害者など当事者による発信活動を紹介する報道や当事者へのインタビューもある。 今年は、産経新聞が17日に「【地下鉄サリン25年】被害者遺族 「時間が経過したという意味での風化は小さなこと」」と題する記事を掲載した。地下鉄職員だった夫を地下鉄サリン事件で亡くした