平野将弘の日本代表テクニカルレポート 招待国として参加するコパ・アメリカ、そして9月に始まる2022年W杯のアジア2次予選に向けてトリニダード・トバゴ、エルサルバドルとの強化試合に臨んだ日本代表。この2戦で注目を集めたのが、森保一監督就任後初となる3バックへのトライだった。森保監督の代名詞でもある[1-3-4-2-1]システムの“森保ジャパンデビュー”について、イングランドのカーディフでコーチを務める平野将弘氏に分析してもらった。 それぞれの試合の分析へ入る前に、3バックシステムそのものについて少々言及しておきたい。 これはサッカーコーチとしての主観的なアイディアになるが、3バックは配置の部分で優位性を作りやすいシステムだと私は考えている。だだし、それには選手たちのポジショニングに関する高いレベルの戦術理解や、チームとしてプレー原則が徹底されている必要性がある。さもないと、チーム全体のバラ