タグ

ブックマーク / sportsnavi.yahoo.co.jp (21)

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|天才・遠藤保仁が示す日本サッカーの未来(1/3)

    歩んだキャリアという点においては、国内リーグを経ずにドイツに飛び出した風間八宏は、Jリーグ一筋の遠藤保仁(ガンバ大阪)とは対照的な道を進んだ選手だ。風間は筑波大学を卒業すると、多くの実業団チームからのオファーを断ってドイツのレバークーゼンに入団した。日サッカー界の海外組の先駆け的存在である。 しかし、「絶対的な技術」をベースに、「俯瞰(ふかん)的な視野」を持ってプレーしたゲームメーカーという意味においては、2人には多くの共通点が見られる。特に“天才”と呼ばれた点において――。 解説者として活躍するだけでなく、筑波大学の監督(インタビュー時点/現川崎フロンターレ監督)として日サッカー界に新たな潮流を生み出そうとしている風間の目に、現代表のゲームメーカーはどう映っているのだろうか。 ■「日に1人しかいない」選手 ――早速ですが遠藤保仁のプレーを見て、「おもしろい」と感じるのはどんなと

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|「一番じゃない」澤が「世界一」に選ばれた理由(1/2)

    FIFA女子世界最優秀選手に選ばれた澤(左)。有効投票総数の48%が澤に集まり、ダントツの支持を誇った。隣はバロンドールを受賞したメッシ【写真:AP/アフロ】 2011年の夏の終わり。つい数カ月前に女子ワールドカップ(W杯)のMVPに輝いていた澤穂希は、こんなことをつぶやいた。 「わたしは、何も一番じゃないんです」 なでしこジャパン(女子日本代表)の合宿では、時折、選手の運動能力テストを行っている。持久力やダッシュ力、ジャンプ力などを測定するのだが、澤はどの種目でもトップになったことがないという。なでしこジャパンの中で、飛び抜けて得意な種目もなければ、飛び抜けて苦手な種目もない。 「だから、澤穂希という選手は、言ってみれば平均点のサッカー選手なんですよ」 この言葉に象徴される謙虚さこそが、澤を世界の頂点にまで引き上げた原動力なのだろう。 2012年1月9日(日時間10日)、澤穂

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|なでしこが五輪予選を突破するための鍵とは(1/2)

    米国戦で同点ゴールを決める澤(10番)。このシーンに象徴されるように、技術の高さが他国との差を生んでいた【写真:PanoramiC/アフロ】 日中を歓喜の渦に巻き込んだ女子ワールドカップ(W杯)優勝から1カ月半。日女子代表(なでしこジャパン)は9月1日から、来年開催されるロンドン五輪アジア最終予選に臨む。予選にはW杯でベスト8に進出したオーストラリアや、同大会に出場した北朝鮮(グループリーグ敗退)といった難敵がそろっており、2枠という出場枠から考えても、厳しい戦いになることは必至だ。空前の“なでしこブーム”により、各メディアで選手たちの露出が増え、コンディションの低下が懸念される中、11日間で5試合という過密日程を乗り切り、大会出場権を獲得できるのか。不安はぬぐえないところだろう。 しかし、解説者の風間八宏氏は「自分たちのサッカーをやり通せば問題ない」と語る。予選突破への鍵は一体何

  • スポーツナビ | サッカー|ニュース|慈善試合のJリーグ選抜に三浦知、小笠原、中村俊らを選出

    Jリーグは22日、東北地方太平洋沖地震の復興支援チャリティーマッチとして29日に大阪・長居スタジアムで行われる日本代表とJリーグ選抜の慈善試合に出場するJリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」のメンバー20名を発表した。 Jリーグ選抜には、被災地となった岩手県の大船渡高校出身の小笠原満男(鹿島アントラーズ)、ワールドカップ・南アフリカ大会を最後に日本代表から引退した中村俊輔(横浜F・マリノス)、J2から唯一の選出となった三浦知良らがメンバー入りした。また、クラブハウスやスタジアムが大きな被害を受けたベガルタ仙台から、関口訓充と梁勇基が選ばれた。 Jリーグ選抜は、2010シーズンに優勝した名古屋グランパスのストイコビッチ監督が指揮を執る。「Jリーグ TEAM AS ONE」に選出された20名は以下の通り。 GK: 川口能活(ジュビロ磐田) 楢崎正剛(名古屋グランパス) D

  • スポーツナビ|欧州サッカー|欧州その他|主な新規加入選手・監督リスト(8月)

    2010−11シーズンの夏の移籍市場は、ビッグネームを含む駆け込み移籍が相次いだ。バルセロナのズラタン・イブラヒモビッチが1年でスペインを後にし、ミランへ移籍。ユベントス、インテル、ミランとセリエAのビッグ3でプレーする選手となった。また、マンチェスター・シティからサントスへ期限付き移籍していたロビーニョも、ロッソ・ネロ(ミランの愛称)入りが決定。2人の加入に押し出される格好で、クラース・ヤン・フンテラールはシャルケ04へ、マルコ・ボッリエッロはローマへと新天地を求めた。 また、バルセロナはヤヤ・トゥーレの抜けた穴を埋めるべく、リバプールからハビエル・マスチェラーノを獲得。レアル・マドリーはサミ・ケディラに続き、ワールドカップ・南アフリカ大会で活躍したドイツ代表のメスト・エジルを手に入れた。その一方で、レアル・マドリーはラファエル・ファン・デル・ファールトをトッテナムへ放出した。 日

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|ザッケローニ監督「初のイタリア人監督というのは大きなチャレンジ」(1/3)

    登壇者: 原博実(日サッカー協会技術委員長) 大仁邦彌(日サッカー協会副会長) アルベルト・ザッケローニ(日本代表監督) ■ザッケローニ「次のチャレンジは代表チームしかなかった」 大仁 日本代表の新しい監督については、全国のサポーターやファンの皆様、またJリーグやサッカー関係の皆様、そしてスポンサーやメディアの皆様に大変、ご心配をおかけしましたが、昨日ようやく合意に至りました。今日ここにご出席いただいているアルベルト・ザッケローニさんに代表監督をお願いすることになりました。これまでのザッケローニさんの素晴らしい実績、経験が新しい日本代表、そして日サッカーをさらに強化、レベルアップしてくれるものと確信しています。日、海外出張中の小倉会長からも素晴らしい指導者に大いに期待しているというメッセージが届いています。 原 大仁副会長からもありましたように、昨日、正式に合意契約ができま

  • スポーツナビ|欧州サッカー|ニュース|内田のシャルケはリヨンなどと同組=CLグループリーグ

    欧州チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグの組み合わせ抽選会が26日、モナコで行われ、日本代表DFの内田篤人が所属するシャルケ04(ドイツ)はグループBでリヨン(フランス)、ベンフィカ(ポルトガル)、ハポエル・テルアビブ(イスラエル)と対戦することが決まった。 昨季王者のインテル(イタリア)はブレーメン(ドイツ)、トッテナム(イングランド)、トゥエンテ(オランダ)と同じグループAに入った。また、同準優勝のバイエルン(ドイツ)はローマ(イタリア)、同ベスト4のバルセロナ(スペイン)はパナシナイコス(ギリシャ)などと戦う。レアル・マドリー(スペイン)はミラン(イタリア)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はバレンシア(スペイン)などと同組に入った。 グループリーグの第1節は9月14日、15日に開催。32チームが8つのグループに分かれ、ホーム&アウエーの総当たり戦を行う。各組

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|岡田ジャパンを結束させた3つの要素(1/2)

    カメルーン戦では、ゴールを決めた田が中村憲ら控え選手のもとに駆け寄る場面が見られた【写真:ロイター/アフロ】 2010年6月14日、南アフリカの司法府の首都・ブルームフォンテーンはさわやかに晴れ上がった。 期待と不安が渦巻く中、日本代表は朝を迎えた。カメルーン戦の開始時刻は16時。フリーステート・スタジアムに向かう直前のミーティングで、岡田武史監督は選手たちの闘争心を最大限、かき立てるようと試みた。 「2年半の岡田ジャパンの名場面が編集されたモチベーションビデオを見ました。1人1人がいいプレーをしているのを見ると、自然とやる気が高まってきますよね。その後、岡田さんが話をしたけど、普段とそんなに変わらなかったかな。『攻守の切り替えを速くして、1人1人がいいところをイメージして試合に入れ』と。そして『躍動感のあるサッカーをしよう』と言いましたね」と今野泰幸は当日の様子を振り返る。 岡田

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|岡田ジャパンが戦い方を変えた理由(1/2)

    中立地でのワールドカップ(W杯)ベスト16という過去最高成績を残した2010年南アフリカ大会の日本代表。6月14日のカメルーン戦の勝利に始まる快進撃は日中の人々を熱狂させ、岡田武史監督や選手たちも大きな拍手喝采(かっさい)を浴びた。確かに彼らが成し遂げた結果、奮闘ぶりは賞賛に値する。しかし、それだけで岡田ジャパンの2年7カ月を終わらせてしまっていいのかという疑問はどうしても残る。 岡田監督は「前線から激しくプレスにいき、攻守の切り替えを早くしてゴールに向かう」という攻撃的なスタイルを標ぼう。そのために、07年12月の就任時から多くの時間を費やしてきた。昨年6月にW杯アジア最終予選を突破し、9月にオランダに敗れた際にも「90分間前からプレスを掛け続けるしかない」「攻撃の迫力が足りない」と繰り返し、弱点を補おうとした。ところが、大会の日はプレスを掛ける位置を大きく下げた。相手に60%以

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|すべてが決勝戦という気持ちで(1/3)

    国際主審の西村雄一氏が、副審の相楽亨氏と帰国会見を行ったのは、ワールドカップ(W杯)閉幕から5日後の7月16日のことである。2人は最後まで開催国・南アフリカにとどまっていた「日本代表」であり、決勝では西村氏が第4審判、相楽氏は予備副審として世界中が注目する一戦に参加していた。その証しである、金色に輝く記念メダルを手にした映像は、その日の各局のスポーツニュースで放映された。 折しも代表選手の話題がひと段落したこともあって、その後の西村氏のメディアの露出ぶりは目を見張るものがあった。帰国後、最初に担当したJリーグの試合(7月25日、川崎フロンターレ対京都サンガFC)でも中村憲剛と同じくらいクローズアップされ、その後もたびたびテレビや雑誌でのインタビューを目にする機会があった。前回大会の上川徹氏(現日サッカー協会トップレフェリーインストラクター)も、3位決定戦の主審を務めたことで注目されたが

  • スポーツナビ | サッカー|ニュース|送別星ならず…川島&鄭、号泣さよなら

    forcutie
    forcutie 2010/07/15
    あとから動画探す
  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|川島永嗣「ヨーロッパでステップアップしたい」(1/2)

    ベルギー1部リーグのリールセへの完全移籍が決まった日本代表のGK川島永嗣は10日、川崎フロンターレで移籍会見を行った。以下は、会見および囲み取材におけるコメント。 ■1つの目標が達成できたことをうれしく思う 武田信平 代表取締役社長 皆さん、こんにちは。たくさんの方にお集まりいただき誠にありがとうございます。心から御礼を申し上げます。まず初めに、川島君が無事ベルギーのリールセと正式な契約が結べたことについて心からお祝いを申し上げたい、祝福したいと思います。彼はプロに入ってすぐくらいから、すでに海外でプレーするという目標を定めて準備を進めてきております。そういう面では、(リールセでの)会見なんかも英語でやっていましたし、準備は万端でやってきました。それが今回、プレーが認められて見事に移籍することになったわけでございます。第一歩が踏み出せたんだと思います。 これが最終目標ではないと思いますの

  • スポーツナビ|欧州サッカー|ニュース|モリーニョ新監督「本当に美しいのはレアル・マドリーで勝つこと」

    レアル・マドリーは31日、サンチャゴ・ベルナベウ(レアル・マドリーの拠)でジョゼ・モリーニョ新監督の入団発表を行った。 「ジョゼ・モリーニョ監督はレアル・マドリーと4年間の契約を結んだ。世界有数の監督を迎えられたことは、われわれにとっても大きな誇りだ。同監督のレアル・マドリー入りに、クラブは満足している」 同クラブのホルへ・バルダーノGM(ゼネラルマネジャー)からこう紹介されたモリーニョ監督は開口一番、自身のスペイン語についての話から入った。 「みなさん、おはよう。最初に断っておくが、わたしはまだスペイン語が堪能ではない。イタリア語を話し勉強している間に忘れてしまった。1カ月もらえれば、話せるようになっているだろう」 そう述べたモリーニョ監督だったが、続けて、これからレアル・マドリーを率いていくことへの決意と意欲を述べた。 「わたしがレアル・マドリーを率いるために生まれてきたか

  • スポーツナビ | サッカー|ニュース|名門の指導法を子供たちに=バルサが福岡にサッカースクール

    昨季のサッカー欧州王者、スペインのバルセロナ(FCB)が9月に福岡県で子供向けサッカースクール、FCBエスコラ・フクオカを開校する。 バルセロナは昨季、スペインリーグ、スペイン国王杯、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成した名門中の名門。その普及部門の下部組織エスコラからコーチを派遣、バルセロナの育成メニューで6〜12歳のジュニア世代の指導に当たる。海外では既にメキシコやエジプトなどでエスコラを展開。日では初めての開校となる。 バルセロナといえば、カンテラという育成部門の下部組織が有名だ。メッシ(アルゼンチン)、イニエスタ(スペイン)をはじめ、欧州CL決勝の先発中7人がカンテラ出身。エスコラからは毎年10人程度がカンテラにスカウトされるという。 昨季、華麗なパスサッカーで欧州を席巻したバルセロナ。エスコラのマネジャー、ミケール・プッチ氏は「美しく勝つという、われわれの哲学を

  • スポーツナビ|欧州サッカー|欧州その他|主な新規加入選手・監督リスト(6月)

    レアル・マドリーはカカ(写真)に加えて、C・ロナウドも獲得。“新・銀河系軍団”を作ろうとしている【Getty Images】 6月の移籍市場の主役は、何と言ってもレアル・マドリーだろう。フロレンティーノ・ペレスが会長に返り咲いた“白い巨人”は、かつての“銀河系軍団”の再現とばかりに大型補強を敢行。ミランからカカを史上3番目の移籍金となる6800万ユーロ(約93億円)で獲得すると、マンチェスター・ユナイテッドからは史上最高額の8000万ポンド(約127億円)でクリスティアーノ・ロナウドを手に入れた。無冠に終わった昨シーズンの悔しさを晴らすべく、ビジャレアルから引き抜いたマヌエル・ペジェグリーニ監督に新生レアル・マドリーを託す。 同じく積極的な動きを見せているのは、昨季はボルフスブルクの後塵を拝し、2位に終わったバイエルンだ。シュツットガルトからマリオ・ゴメス、ハンブルガーSVからイビツァ・

  • スポーツナビ|欧州サッカー|スコットランド[プレミアリーグ]|中村俊輔がセルティックに残した足跡(1/2)

    2005年のセルティック加入以来、常に主力としてチームをけん引した中村俊輔【Getty Images】 ヒュー・マクドナルドは4年前の夏のことを忘れていない。 グラスゴーの高級紙『ザ・ヘラルド』のチーフスポーツライター。レンフィールド通りにある編集部に通いもう20年が経った。週末には決まってスコットランド中を駆け回り、これまでにブライアン・ラウドルップやポール・ガスコイン、ヘンリク・ラーションら国外からきた有名選手の活躍する姿を間近で見続けてきた。 「セルティックに日人選手がやってくると聞いて、最初はどんなプレーをするんだろうと思ったね。ナカムラなんて選手、ここグラスゴーでは誰も知らなかったんだ。セリエAのレッジーナでプレーしていたといっても、そんな小さなクラブのことは誰も知らない。でもあの試合から4年が経って、ナカはここで誰よりも愛されている存在になった」 中村俊輔がセルティック

  • スポーツナビ|欧州サッカー|スコットランド[プレミアリーグ]|水野晃樹、移籍後1年でつかんだ初ゴール(1/2)

    1年近く待ち続けたその瞬間は突然やってきた。 12月21日、セルティックの水野晃樹はフォルカーク戦で初めて先発メンバーとしてピッチに立った。2008年1月のセルティック移籍後、リザーブリーグでのプレーが続いた。今季、11月8日のマザーウェル戦で交代出場でデビューを果たしたが、その後も先発はなく、グループリーグ敗退決定後のチャンピオンズリーグでも出番はなかった。つかみかけたチャンスが、再び離れていっているようにも感じていた。 試合当日、グラスゴー近郊のフォルカークには強い風が吹いていた。ウォームアップのために体を動かしていた時、水野はコーチのギャリーに呼ばれて何かを言われた。 「今日は両サイド……日人が……」 とても英語とは呼べないグラスゴー独特の方言に、すべてを聞き取ることはできなかった。しかしそれから間もなく、水野は自らが先発メンバーに入ったことを知る。 試合前のロッカールー

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|疑心暗鬼の中で(1/2)

    「ジーコ監督とは来日前にいろいろな話をした。彼は何年も日仕事をしてきたので、情報を多く持っている」 14日の前日会見で、ウズベキスタン代表のカシモフ監督がこう語ると、会見場の空気がかすかに沸き立つのを感じた。日の対戦相手、ウズベキスタンの向こう側に、元日本代表監督のジーコがいる。「日のすべてを知り尽くした男」が、その持てる情報のすべてを敵将に耳打ちしている。昨今すっかりさめてしまった感のある代表人気だが、この“背信行為”が燃料投下となるのは間違いないだろう。 この国では、伝える側も読む側も、こういう因縁話が大好きである(もちろん私自身も例外ではない)。11年前の代表監督就任時に岡田監督が最初に対戦したのがウズベキスタンだったとか、その時に主力選手だったカシモフが監督として日に挑むとか、そうしたささやかな因縁がかすんでしまうくらい「ジーコ」の名前には強烈なインパクトがあった。

  • Jリーグ|かみ合わない浦和の歯車(1/2) J1第1節 横浜FM 1-0 浦和

    浦和は、高原(左)ら新戦力がまったくかみ合わず、開幕戦で横浜FMに完封負けを喫した 【 写真は共同 】 2008年のJリーグ・ディビジョン1開幕戦。昨季最終節で鹿島アントラーズに逆転されてリーグ優勝を逃した浦和レッズは、日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、0−1で敗れた。  リーグタイトル奪還を掲げる浦和にとっては前途多難な船出となった。試合では横浜FMにペースを握られて思い描いたゲームを展開できなかった。特に、指揮官のホルガー・オジェックが自信を持ってピッチに送り出した2トップの高原直泰とエジミウソンが機能不全に陥ったのは痛い。 ■主体的なサッカーへの変ぼうを模索 昨季の浦和は独力打開の攻撃パターンが顕著だった。しかし、個人技依存のサッカーは次第に相手に研究されて閉塞(へいそく)し、特定選手のコンディション低下とともにチームの成績も下降線をたどった。  指揮官およびクラブフロント

  • スポーツナビ|欧州サッカー|チャンピオンズリーグ UEFAカップ|世界一幸せなスポルティング育ちの選手たち(1/2) スポルティング対マンU戦に見た固い絆

    この夏にマンUに移籍したナニは、早くも古巣スポルティングとの凱旋試合を迎えた【 (C)Getty Images/AFLO 】 「Sporting Club de Portugal」(以下、スポルティング) 「ポルトガルのスポーツクラブ」という正式名称を持つ首都リスボンのクラブは、その名の通り、世界で活躍する数多のポルトガル人アスリートを次々に輩出してきた。それは、この国の国民的スポーツであるサッカーにおいても例外ではない。  スポルティングの選手発掘にかける熱意は、北海道と四国を合わせたぐらいの国土しかない小国の各都市に約300人のスカウトを常駐させていることからもうかがえる。  ポルトガルの“英雄”フィーゴをはじめ、現在のポルトガル代表で活躍するシマゥン、リカルド・クアレズマ、クリスティアーノ・ロナウド、ナニらは、スポルティングの“目利き”たちによって発掘され、“原石”から良質な“ダイヤ