新たな犠牲 今年に入り急増しているシリア難民は、まだ国連の数にも入っていない Muhammad Hamed-Reuters シリア内戦のような武力紛争などで国外に逃れた難民や、自国内で移動を強いられた避難者は94年以来で最多の数に上っている。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が19日に発表した報告書によると、12年末時点の難民・国内避難民は計4520万人。うち1540万人が難民で93万7000人が庇護申請者、2880万人が国内避難民だ。保護者がいない、または親と離ればなれになって庇護を申請しているも子供も、昨年はかつてない数に上った。 報告書は各国政府やNGO、UNHCRが集計したデータに基づく。紛争や迫害のために、昨年だけで約760万人の難民・国内避難民が発生したという(難民は110万人、国内避難民は650万人)。平均で1日あたり約2万人が住居を追われている。 最大の理由は紛争だ。