愛媛県八幡浜市の和洋菓子製造卸売会社「あわしま堂」は9日、パートも含む全従業員に5日間の育児休業を原則義務化すると発表した。16日から導入する。育休取得が進まない男性社員の意識改革が狙い。 同社の育児休業は、子どもが1歳半になるまで、社員が設定する期間取得できる。これまで無給だったが、義務化後は育休の最初の連続5日間を有給休暇とする。 従業員は780人で男女はほぼ同数。だが、育休の取得率は女性の100%に対し、男性は5・9%にとどまっている。同社の市川晋人事課長は「育休で男性社員が、お客様や職場に多い女性への理解を深め、男女とも働きやすい職場を作り、社の活力としたい」と話す。 女性の社会進出に詳しい昭和女子大の福沢恵子特命教授は「地方の企業には珍しい先進的な取り組み。他社のいいケーススタディーになる」と話している。