瓦れきに埋もれた被災地。野谷稔さん(32)は居ても立っても居られなかった。「重機が必要。自分が行く」。募る思いを社長にぶつけると会社の重機を無償で提供してくれた。ゴールデンウィークが終わり、ボランティアが減った被災地に、小田原からパワーショベルが向かった― 建設機械の販売やレンタルを営む(株)関東建機サービス(本社・市内桑原、下堀順子社長、【電話】0465・36・7214)に勤める野谷さんは、被災地のボランティアセンターと連絡を取り、重機が足りないことを痛感。同僚の渡邊賢介さん(33)とボランティアに出かけることを決意する。 しかし重機は会社のもの。運転技術はあっても現地に重機の余分は無い。意を決して、社長に思いをぶつけた。 若手社員の自発的行動に「そこまでやる気があるなら行っておいで」と、下堀社長は、パワーショベル2台にショベルカー1台、重機運搬用のトラック2台を無償で貸し与え、社長と同