北海道釧路市阿寒町の「阿寒国際ツルセンター」で今冬、国の特別天然記念物・タンチョウの給餌場に、エゾシカが多い時で30頭も入り込んでいる。 大雪と低温で山中の餌が少ないため、まかれた餌を食べに来ているとみられる。 この給餌場では冬季に餌のコーンが毎朝40~100キロまかれ、最大250羽のタンチョウが集まる。給餌場は約7ヘクタールで、周囲には高さ約1・5メートルの金網があるが、エゾシカは雪の重みでたわんだ場所を越えたり、積雪を足場に入り込んだりしているという。 今は、タンチョウの食べ残しを食べているものの、さらにエゾシカが増えた場合、同センターではスノーモービルで追い払うことも検討している。