大海原で稲光を生じさせつつ航行する巨大な船。どこか幻想的な趣があるが、最近の研究によるとちっとも幻想的ではないという。 なんと貨物船が雷を作り出していたというのだ。環境にとっては歓迎できる事態ではないだろう。 貨物船の海路の落雷は2倍 『Geophysical Research Letters』に掲載された研究は、主要な海路における落雷の量が周辺の海と比べて2倍であることを示している。 ワールド・ワイド・ライトニング・ロケーション・ネットワークで得た世界有数の2つの物流海路(スリランカ-スマトラ間、シンガポール-ベトナム間)のデータからは、過去12年で雷雨の増加が確認できるという。 この画像を大きなサイズで見る 貨物船が排出するガスの影響 この海路における雷雨の増加は、ご想像の通り、大型の貨物船に関連していると考えられる。貨物船は大量な排ガスを出しており、それによる汚染が「対流を微物理的に