豊田通商と近畿大は5日、人工孵化(ふか)して育てる完全養殖のクロマグロ「近大マグロ」の輸出を今月末にも始めると発表した。 東南アジア向けを中心に、2020年に年間80~100トンを輸出する計画だ。 近大は02年、クロマグロの完全養殖に世界で初めて成功。10年から豊田通商と提携し、長崎県などで稚魚を大量養殖している。20年には生産量を約6000匹と現在の約1・5倍に増やす。このうち2000匹を輸出する考えだ。 マグロは近年、中国など海外でも人気が高まり、乱獲による激減が国際的に問題となっている。安定供給に向け、水産大手や大手商社などの間で養殖への取り組みが進んでいる。
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