猫の泉 @nekonoizumi 小野塚知二「イギリス料理はなぜまずくなったか イギリス食文化衰退の社会経済史的研究」(佐藤清隆・中島俊克・安川隆司編『西洋史の新地平』刀水書房、2005年)という論文がある。これによると、それまでイギリスの各地方に多彩で個性的な料理があったのが、19世紀半ばに急速に失われた、と。 猫の泉 @nekonoizumi 各地域で様々なソースや多様な香辛料を用いた料理があったりもしたけど、19世紀半ばには食材の在地性と多様性が急速に低下、「薄い塩味」の方に向かう。その象徴が「フィッシュ&チップス」。19世紀後半には前世紀より料理があらゆる点で単調になる。 猫の泉 @nekonoizumi 大きな原因は、主に下層出身だった料理人は年に何回かの村の「祭り」の時に多様な食材、在地の様々な(特別な)食材に触れていたのが、エンクロージャーによる入会地の消滅などと、産業化によ