さらに今更ながら、ASCII.jpさんの「マルチコア時代の新機軸! Snow LeopardのGCD」に、わりと一般向けの説明から始まって、コードを使用したプログラマ向けの説明までしているページがあ…
さらに今更ながら、ASCII.jpさんの「マルチコア時代の新機軸! Snow LeopardのGCD」に、わりと一般向けの説明から始まって、コードを使用したプログラマ向けの説明までしているページがあ…
NSOperationってCoreAnimationみたいな派手な機能と違って、あまり解説されていない気がするので、使い方を書いておきます。オーディオのアプリケーションでも、読み込んだオーディオファイルの波形の画像をバックグラウンドで作っておいて、出来上がったら表示するみたいな事にも使えると思いますので。(※2008/5/12 記事にNSInvocationOperation等いろいろ修正を加えています。GCなしにも対応のはず。) NSOperationを使う NSOperationのサブクラスのmainメソッドにバックグラウンドで行いたい処理を記述しておき、そのインスタンス(以後、オペレーション)を作成して、NSOperationQueueのインスタンス(以後、キュー)のaddOperationメソッドに渡すと、あとは勝手にバックグラウンドで処理してくれます。キューへ渡した後にオペレーシ
前回紹介したdispatch_applyはブロックの処理が終わるまで待ってくれていましたが、dispatch_asyncは別スレッドで処理されてしまうので、どの順番で処理されるのかも分からない状態でブロックを処理させっぱなしになってしまいます。 グループというのを使えば、asyncで処理する複数のブロックをひとつのグループにまとめて、それらのブロック全部が終わったタイミングを受け取る事が出来ます。 まず、グループを作る関数がこれです。 dispatch_group_t dispatch_group_create(void); 次に、グループで処理させたいブロックを渡すのがdispatch_group_asyncです。グループはasyncオンリーでsyncはありません。 void dispatch_group_async(dispatch_group_t group, dispatch_qu
前回のコードのように同じ処理をforループでキューに渡すようなとき、それ専用の関数がディスパッチには既に用意されています。dispatch_applyです。 void dispatch_apply(size_t iterations, dispatch_queue_t queue, void (^block)(size_t)); iterationsの数だけブロックをキューに渡して処理させます。ブロックはsize_tの引数を一つだけ持ち、よくあるforループと同じように0から1ずつ増やした値が渡されます。 まずは、サンプルコードです。 #include <stdio.h> #include <dispatch/dispatch.h> int main (int argc, const char * argv[]) { dispatch_queue_t queue = dispatch_ge
Queueを作る ディスパッチの基本的な使い方は、処理したいコードをブロックや関数で用意しておいて、キューにそのブロックや関数を渡すという流れになります。 ディスパッチのキューには2種類あります。アプリ(OS?)に最初から一つ用意されているグローバルキューと、自分で作るキューです。グローバルキューは並列に処理できますが、自分で作るキュー(以後シリアルキューと書いて区別します)は入れていった順番に直列でしか処理できません。 キューはdispatch_queue_tという型のオブジェクトで表されます。ディスパッチのオブジェクトは他にもいくつかありますが、それは次回以降に後回しにします。 グローバルキューを取得するにはこの関数を使います。 dispatch_queue_t dispatch_get_global_queue(long priority, unsigned long flags);
Grand Central Dispatchについて日本語で丁寧に詳しく説明してくれるサイトはないかなぁと待っていたのですが、待っている間にひととおり自分なりに調べ終えてしまったので、まとめて書いておきます。まちがいに気がついたらご指摘いただけるとうれしいです。 Grand Central Dispatch(以下ディスパッチと書きます。リファレンスとか関数名とかGrand Centralって全然ついていなくてDispatchだけですし。)とはなんぞやというと、Snow Leopardから導入された並列処理のAPIです。並列処理といえばLeopardではNSOperationというObjective-CのAPIが導入されましたが、ディスパッチはC言語のAPIとして用意されていて、システムに近い低レベルなところで使えるものです。 あれこれ試した印象で言うと、コアが2つしかないCPUのMacでた
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