人の不幸を避けられるならその力になりたい。 それは多くの人は思うであろうことです。 では、自分が嫌われる、嘘つき呼ばわりされる状況でも人の不幸を避けるために行動できますか。 かつて日本で発生した未曾有の震災、『関東地震(関東大震災)』、『東南海地震』『南海地震』。 これらを予見した今村 明恒(いまむら あきつね)という日本地震学者がいた。 しかし、彼がはじめて地震の発生を予想し、警戒を呼び掛けてもそれを理解する人はほとんどいなかった。 それどころか「いたずらに人心を惑わしている」として「ホラ吹きの今村」と呼んだのだ。 それでも今村 明恒は地震のの危険性を人々に訴えることをやめなかった。 結果的に今村 明恒の予想が当たってことで、人々は大震災発生後、地震対策を行うようになった。 この話を聞いたとき、私のなかで一つの醜い感想が頭に浮かんだ。 「もし、俺が今村明恒の立場だったら、心のどこかで地震