テレビ映像でみても、今回の震災は、人類史上の記憶に残る中でも最も悲惨なものになるかもしれない。 現地の情勢が把握できないため、被災された方の数字は確認された数字のみが公表されているが、事態はそのようなレベルを越えていることが映像から理解できる。 行政機関の末端は壊滅しているところがある。行政機関は電話が不通になれば機能しない。伝統的な手法で、救済と復興ができるレベルをはるかに越えている。 とりわけ、行政が壊滅している地域では、救済においても、復興においても、「非伝統的手法」をとることを躊躇すべきではない。 行政が壊滅している地域では、完結した指揮命令系統を持つ自衛隊が全ての被災者によりそい、どこで誰が生存していて、どのような物資が必要なのかをきめ細かく掌握し、対策を講ずべきである。 指揮命令系統を確立しなければ、最も困難な状況のところで海外からの救援隊の善意を生かすことができない。 そして