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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (8)

  • ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Note (2014.08.04) What follows are some rants by the Japanese translator of "Capital in the 21st Century." I realized that it can be taken out of context (and that some people actually do such things), so I guess I need to explain what's going on. The whole piece was intended to serve as a half-joke expectation management. In Japan, there was some false rumor about the timing of the Japanese trans

    ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • フェイスブックは人を不幸にする! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2011/01/13メディア: ペーパーバック購入: 33人 クリック: 2,842回この商品を含むブログ (240件) を見る Get A Life!! Facebook is Bad for You (2013/8/17号 p.68) フェイスブック参加の誘惑に抵抗し続けてきた人々は、最新の研究成果を読んだら勝ち誇ることだろう。ちょうど「Public Librarry of Science (科学の公共図書館)」誌に発表された、ミシガン大イーサン・クロス&ベルギーのルーヴァン大フィリッペ・フェルデュンが実施した研究によれば、人はフェイスブックを使えば使うほど、人生に対する満足度が下がるとのこと

    フェイスブックは人を不幸にする! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • finalvent『考える生き方』:Not for me. 装丁はちょっと変わってるので本屋で手に取るくらいは。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    考える生き方 作者: finalvent出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/02/21メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 1,504回この商品を含むブログ (46件) を見る いま届いた。2分で読み終わった。一目おいていないわけではないが、もったいのつけかたが好きではないブロガーfinalventが……己の平凡な人生をとつとつと変な諦念をこめて語る一冊。 他人の、特に華やかではなくそれなりに挫折やトラブルはあるにしても、まあ普通の人生。どうでもいいや。知らない人の、特に変わったものでもない結婚や子供や仕事の話をきいてもなあ。後半の、彼のお勉強作法のような部分やいろんな知識をどうやって身につけたか、という話は、人によっては興味があるかもしれない。が、若者への生き方に関するお説教(しかもあまり腰のすわらない、お説教なんていやあそんな柄じゃありませんよ

    finalvent『考える生き方』:Not for me. 装丁はちょっと変わってるので本屋で手に取るくらいは。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    オウム真理教の精神史―ロマン主義・全体主義・原理主義 作者: 大田俊寛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/03メディア: 単行購入: 61人 クリック: 1,271回この商品を含むブログ (25件) を見る 先日、オウム関係者の死刑判決で、遺族は「なぜ」がわからず不満顔だったという報道について、ぼくはなぜなどと問うべきではない、どうせ答えなんか出ないんだから、という話を書いた。が、書はその「なぜ」をまがりなりにも分析して一応の答を出したであり、またオウム事件に対してこれまでまともな対応を見せてこなかった宗教学の学者が、そうした現状を真摯に反省して宗教学的な取り組みからオウムを切ってみせた点でもきわめてえらい。 読んでいて、まさに上で出てきたリアリー『神経政治学』(そしてぼくのあとがき!)が引用されていてびっくりしたんだが、オウムがどんな宗教・思想的な系譜につながるのかを明

    大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • トウェンギ&キャンベル『自己愛過剰社会』:言っていることはわかるが、長すぎるし治療法がショボ過ぎ - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    自己愛過剰社会 作者: ジーン・M・トウェンギ,W・キース・キャンベル,桃井緑美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/12/17メディア: 単行購入: 1人 クリック: 63回この商品を含むブログ (6件) を見る いまのアメリカ社会は、個性重視とか自尊心を高めるとか「世界で一つだけの花」とかおまえは特別だとか言って子供をおだて、結果としてナルシストばっかりになっている。しかってはいけない、ほめて伸ばすのがいい、過保護にして変な名前をつけてわがままを何でも聞いてやって、整形をやたらにすすめ、微軟美女ばかりがテレビを飾ってみんなそれを目指すのがいいと思い込み、見栄ばかり張って辛抱や苦労をぜんぜんしようとせず、分不相応なローンを組んでリーマンショックを引き起こし、責任はとらない。フェイスブックで友だちの数ばかりを誇りツイッターのフォロワーの数を増やすのに血道をあげ、ユーチュー

    トウェンギ&キャンベル『自己愛過剰社会』:言っていることはわかるが、長すぎるし治療法がショボ過ぎ - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    frivolousman
    frivolousman 2012/01/29
    日本で「個性叩き」「ゆとり教育叩き」「自分探し(笑)」っていうのが12年くらい前だから…アメリカがそこに追いついた?
  • 日本の優位性がホスピタリティ産業、ですって? ご冗談を。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    こんな文を観て、経団連についてのグチはわからんでもないながら、その後の提案にがっかり。 製造業の代替産業として、ちきりんが一番可能性があると思っているのは「ホスピタリティ産業」です。 高いサービスレベル、正確なオペレーション、気持ちの良い対応、そういった“おもてなし”系のスキルが中心価値のひとつとなり得るホスピタリティ産業には、様々な分野が含まれます。 旅行業、小売り業、外産業、調理法、輸送・配送業、美容業界、事務手続き業、修理業、クリーニング業・・・、どれもこれも「モノを作っていない産業」です。昭和のおじさんは、日の「モノ作り産業」に競争力があるといいますが、ちきりんから見れば、日はこれらの「モノを作らない産業」も相当すごいです。 しかもこれらの産業の多くは、「ニッチなグループの中での高付加価値」ではなく、規模を追求することに経験と親和性があります。多くの小売り、外産業はチェーン

    日本の優位性がホスピタリティ産業、ですって? ご冗談を。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    frivolousman
    frivolousman 2011/11/22
    実際は日本の「サービス」の多くは客には何の意味もない自己満。成田で、地上整備の人が飛行機に手を振らされているのを観たことがあるでしょう。客にとって何の役にもたたないことを「心をこめました」とか言うのが
  • 吉沢『芸術は社会を変えるか?』:自発的な参加型芸術の意義を説きつつお上にお金を出してほしがる矛盾に自覚的でない弱い本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    芸術は社会を変えるか?: 文化生産の社会学からの接近 (青弓社ライブラリー) 作者: 吉澤弥生出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2011/10/25メディア: 単行購入: 2人 クリック: 144回この商品を含むブログ (6件) を見る えらい先生のお作をみんながありがたく鑑賞するような芸術は古い、これからはボイス的に、だれもが芸術家でその創作参加プロセスがよいのだウダウダ、でも公共の予算がつかなくてジリ貧で許せん、という。 参加型芸術がえらいかどうか、ぼくは知らない。でも、当にそれがすごくて有益なのか、というのは書で検証なし。そういうことになっている、ボイスが言ってる、とかいうくらいの話でおしまい。でも、それがそんなにいいもんなら、なぜ人々は勝手に自主的にやらないんですか? その点もスキップ。そしていきなり文化政策批判に入って、自治体が継続的にお金をつけないから活動が継続しない

    吉沢『芸術は社会を変えるか?』:自発的な参加型芸術の意義を説きつつお上にお金を出してほしがる矛盾に自覚的でない弱い本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    (The rich, the poor and Bulgaria: Money really can buy you happiness) from: The Economist 2010/12/10, 翻訳 山形浩生 お金で幸せは買えないという発想は人気がある。特に、成長重視の自由市場経済がまちがっていると思うヨーロッパ人の間ではその気が強い。そういう人は、南カリフォルニア大学の経済学教授リチャード・イースタリンの研究を見て満足する。イースタリンは1970年代にデータをあれこれいじり、お金と幸福の間には弱い相関しかないことを指摘した。それぞれの国の中では、所得と満足度は密接に相関しているけれど、時系列的に、あるいは国同士で見ると、相関はほとんどないように見える。これは「イースタリンのパラドックス」として有名になった。イースタリン氏によれば、幸福は絶対所得ではなく相対所得に依存するという。

    金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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