アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、安全資産とされる「金」の価格が上昇していて、日本の大手貴金属会社で取り扱う「金」の小売価格は、これまでで最も高い1グラム当たり9000円まで上昇しました。 大手貴金属会社「田中貴金属工業」が13日発表した金の小売価格は、先週末より122円高い1グラム当たり9000円と過去最高になりました。 会社ではアメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、安全資産とされる金の需要が高まったことが要因だとしています。 「田中貴金属工業」の加藤英一郎貴金属リテール部長は「銀行の経営破綻が金の価格に大きく影響している。今は新規に金を購入する人と高値で売ろうとする人の両方の動きが出ているが、先行きに対する不安感が強まれば、金を買い求める人が増えるのではないか」と話していました。