東京のストリートファッション・カルチャーの記録:1980 - 2017東京のストリートファッションとカルチャーの歴史を探る ファッションとカルチャーのシンクタンク「ACROSS」編集部が、渋谷、原宿、新宿の路上に立ったのは1980年8月9日のことでした。以来、毎月第1土曜日に3地点同時に、チームでそれぞれの街やひと、ファッションなどを観察し、通行人数や流行事象を測定し、ていねいにインタビューする「定点観測」を継続して今年で37年目になります。 これは、その37年の東京の若者たちをリアルな姿を収めたドキュメンタリーです。 「若者」が初めて「世代」として共同体的な連帯感をもち、「大人」に抵抗しようとした70年代が、日本における「ストリートファッション」の幕開けだとすると、70年代後半は、先行する価値観を否定し、その対峙的な立場に立つことで、新しいスタイルを提唱するようになっていった。80年代前