彫刻家の大黒貴之です。 コンセプチュアルアートは1960年代に登場した動向で抽象表現主義、いわゆる「絵画のための絵画」の最終形と言われるミニマル・アートに反発したアート概念です。それまでの絵画や彫刻などの表現技法とは異なる手法を用いてコンセプトやアイデアを強調した作風であると言えます。 その代表作家ともいえるジョセフ・コスースの作品を今回は取り上げます。 コンセプチュアルアート コスースの3つの椅子 Photo credit: La case photo de Got via VisualHunt / CC BY この作品は、ジョセフ・コスースが1965年に発表した「1つの、そして3つの椅子」という代表作で、コンセプチュアルアートの先駆的な作品だと言われています。 展示されているのは、本物の椅子、写真の椅子、椅子の定義が書かれている文章です。 一見だけでは、よくわからない作品だと思います。
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