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ブックマーク / ascii.jp (57)

  • 日本生まれの初音ミク、アメリカ育ちのヒップホップ【前編】 (1/6)

    去年の秋、アルテスパブリッシングから出版された「文化系のためのヒップホップ入門」というがやたらと面白かった。音楽ライターの長谷川町蔵さんと、慶応大准教授の大和田俊之さんによる対談形式ので、平易な表現で読みやすく、ディスクガイドも充実。当然ながらよく売れていて、評判も高い。 しかし、入門する気がなくても面白い。というのも結果的にヒップホップの切り口から、それ以前の音楽を批評した内容になっているからだ。長谷川さんが冒頭に宣言するのは次のようなテーゼだ。 「ヒップホップはロックと同じ音楽だと思うから面白さがわからないのであって、ヒップホップは音楽ではない」「ヒップホップは一定のルールのもとで参加者たちが優劣を競い合うゲームであり、コンペティションです」 あれーっ、そうだったの? という感じだが、このの企画は音楽史研究者であるにも関わらず「ヒップホップの壁を超えられなかった」大和田さんが、自

    日本生まれの初音ミク、アメリカ育ちのヒップホップ【前編】 (1/6)
  • 初音ミクをファッションモデルに 人気ブランドの新たな挑戦 (1/5)

    2007年に発売されたPCソフト・初音ミク(「PCでヴォーカルのような声が作れる」の意味から、ボーカロイドと呼ばれる)。ニコニコ動画で大ヒットし、「メルト」など再生数が100万回を超えるミリオンヒットが生まれた。 だが、それはもう5年前の話。ニコニコ動画は若者のあいだでも定着し、初音ミクを使うミュージシャン(プロデューサーと呼ばれる)がライブを開けばチケットは即完売。初音ミクはGoogle ChromeのCMにも登場し、日のネットカルチャーを代表する“顔”となった。 そして今年の3月9日、ファッションブランド「earth music&ecology」(earth)から、新レーベル「earth music & ecology Japan Label」第1弾として、初音ミクとコラボレーションしたカットソーやパーカー、シュシュなどファッショングッズを発売するというリリースがあった。

    初音ミクをファッションモデルに 人気ブランドの新たな挑戦 (1/5)
  • 消えゆく日本文化、若者につなげ ニコニコ動画に“再生”の灯 (1/4)

    今年で5周年を迎えた投稿動画サービス・ニコニコ動画。日常のクスッと笑ってしまう場面から、自作の歌や曲、ダンスや演奏など、数えきれないほどのジャンルの作品が投稿され、10~20代の支持を受けて成長してきた。 そんなニコ動で今、面白い現象が起こっている。若者文化とは縁遠そうな伝統芸能系動画が驚くほど支持されているのだ。中でも最も有名なのは、昨年8月に投稿された「【邦楽BadApple!!】傷林果」(しょうりんか)だ。 三味線の杵家七三(きねいえ なみ)さんをはじめ、箏、尺八、太鼓という和楽器で構成された「杵家七三社中」が、ニコニコ動画で非常に人気の高い同人ゲーム「東方Project」(以下“東方”)のBGMをアレンジした「Bad Apple!! feat. nomico」を演奏している。なぜ伝統芸能のプロが同人ゲームBGMなのか。そしてなぜ音もPVもこんなに“気”なのか。 その「先生、なに

    消えゆく日本文化、若者につなげ ニコニコ動画に“再生”の灯 (1/4)
  • 決定版!絶対見るべきニコニコ動画2011【ボカロ編】 (1/4)

    2011年、ニコニコ動画は去年につづき“飛躍”の年だった。台湾でライブイベント「ニコニコ大会議」を成功させ、六木に180度フルLEDのライブハウス「ニコファーレ」を立ち上げたりと、1年を通じて目が離せなかった。この特集では、今年ニコニコ動画に投稿された中から、絶対にチェックしておきたい動画50を、今日から3日間に渡って紹介していく。 初日のテーマは、歌声合成ソフト「VOCALOID」&「UTAU」! 最新版「VOCALOID 3」が発売されたり、ロサンゼルスで初音ミクのライブ「MIKUNOPOLIS」が開催されたりと、合成音声が盛り上がった2011年。果たしてどんな名曲が生まれたのか、VOCALOID好きにはおなじみのネットラジオ「VOCALOID聴き専ラジオ」メンバーの選んだ20曲をどうぞ! 十面相 colorful ver. - YM YM自信の人気ナンバー「十面相」に、VOCAL

    決定版!絶対見るべきニコニコ動画2011【ボカロ編】 (1/4)
  • KORGは「けいおん!」を本気で愛していた (1/7)

    ギターやベースに差し込み、ヘッドホンをつなぐだけで格的なアンプのドライブサウンドが楽しめる。VOX「amPlug」シリーズは、深夜の練習やリハーサル用のヘッドホンアンプとして人気が高い。AUX端子にiPodを接続すれば、好きな曲をバックに演奏できるので、特に楽器を始めたばかりの初心者にはうってつけのアイテムだ。 VOXはイギリスに拠を置く楽器メーカーで、ビートルズが使ったアンプ「AC30」や、ジミ・ヘンドリックスが使ったワウペダルなど、ロック史に残るサウンドを創ってきた名門ブランドである。そのVOXブランドを冠するだけあって、たとえ小さく安価な製品でも、その出音は期待を裏切らない。 amPlugシリーズには、実在のアンプをシミュレートしたものや、ジョー・サトリアーニのシグネチャーモデルなど、すでに数多くのシリーズバリエーションが存在するが、そこに「けいおん!」シリーズが加わった。最初は

    KORGは「けいおん!」を本気で愛していた (1/7)
  • 「花咲くいろは」の経営術【前編】 (1/5)

    アニメ「花咲くいろは」の舞台は、石川県にある架空の温泉街。そこで力強く働く人たちの生きる姿を描いた作品だ。制作はP.A.WORKS。富山県にオフィスを構えるアニメスタジオだ。昨年で創業10周年を迎え、今回の作品も「10周年記念」と銘打たれている。 アニメスタジオが地方にオフィスを設けているというのはなかなかめずらしいこと。「関連会社に近い」などの関係で東京近郊など大都市部に集中している会社がほとんどだ。若手社員が多いP.A.WORKSはかなりアットホームな雰囲気になっている。 地方に拠点を置いた背景には、アニメ業界そのものへの熱い思いがあった。それは「花咲くいろは」で描かれた、働き方への姿勢にもあらわれているという。キーワードは“社員から職人へ”、そして“顔の見える評価”だ。スタジオの新しい姿を模索する、P.A.WORKS社長の堀川憲司氏に聞いた。

    「花咲くいろは」の経営術【前編】 (1/5)
  • アニメ業界は手塚治虫から何を学べるか? (1/5)

    国産初の30分シリーズアニメと言えば誰もが知る「鉄腕アトム」だ。手塚治虫は、多数のマンガ連載を抱えながら、自らアニメにも意欲的に取り組み続けたことで知られるが、アトムはそのスタートとなった作品と言えるだろう。 一方で、アニメ産業について語られる際、必ず目にするのが「鉄腕アトムによって、現在の業界構造が作られてしまった。テレビ局や広告代理店は多くのマージンを得るが、制作会社にはほとんどおカネが還元されない」という意見だ。 これは当なのだろうか? ――その歴史を辿ることは、今のアニメビジネスがおかれた状況を打開する糸口にもなるはずだ。 マンガ家としての手塚治虫については、多くの評論や伝記が存在している。しかし、アニメ作家としての手塚治虫について詳細に調査した例は決して多くはない。今回は、2007年に『アニメ作家としての手塚治虫』を著した京都精華大学の津堅信之准教授に話を聞いた。 ■Amazo

    アニメ業界は手塚治虫から何を学べるか? (1/5)
  • 初音ミクは日本の伝統芸能だった (1/6)

    初音ミクは文楽(人形浄瑠璃)だったらしい。写真は『艶容女舞衣』 冨田人形共遊団(滋賀県長浜市) photo: Wikipedia “Osonowiki” CC BY Ellywa なんとボカロは日の芸能の王道だった、というのが今回の話。 「なんか初音ミクってのが流行ってるんだって。よく分からないけどアニメみたいなキャラクターが歌う、バーチャルアイドルみたいなものらしいぜ」 というのが世間一般のイメージなのだろう。もちろんイラストとして良くできている、可愛い、といったあたりは見た通りだが、ボーカロイド文化を支える普遍的装置(もう4年も人気が衰えないのだから、そう言って差し支えないだろう)としてこのキャラクターが機能し続けている理由が、正直言って私にも良く分かっていなかった。 それはアイドルに入れ込んだ経験がないこと、宇宙戦艦ヤマトを経験しているはずのオタク第一世代であるのに、そうしたものを

    初音ミクは日本の伝統芸能だった (1/6)
  • テレビアニメの無許諾配信はDVDの売上に貢献する!? (1/5)

    先日、「ネット上の著作権保護強化は必要か ― アニメ動画配信を事例として」という論文が、ネット上で話題を集めたのを覚えているだろうか? YouTubeに権利者に無許諾でアップロードされたアニメ作品を、削除された場合と、そのまま残した場合で分類・追跡調査し、“残した場合のほうがDVDの売り上げが高いと推定される”とした論文だ。 経済産業省(当時は通商産業省)の一部局を前身とするRIETI(独立行政法人 経済産業研究所)から発表された論文ということもあり、「国が無許諾配信を推奨した!?」と解釈する人も出るなど、話題を呼んだ(もちろん誤解である)。 ニコニコアニメチャンネルなどを活用した、アニメのネット公式配信も増える中、無許諾配信をどう捉えるかは、アニメ視聴者のみならず、業界関係者も気になるところだろう。著者の田中辰雄准教授(慶應義塾大学 経済学部)に話を聞いた。 誤解はどこから生まれたのか?

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  • 覇権アニメ請負人ゆま氏「僕らにはカツカレーしか残されてない」 (1/6)

    『劇場版 空の境界』『化物語』『俺妹』――ヒット作の陰に(も日向にも)この人あり。アニメを中心とした映像作品の製作・販売大手アニプレックスの宣伝プロデューサー「ゆま」こと、高橋祐馬氏だ。 ゆま氏インタビュー前編(関連記事)では、「ゴミ屑みたいな社員」(人談)から、ユーザーに最も接近して作品を紹介する宣伝マンとして名を馳せるまでの紆余曲折や、宣伝自体をエンタメコンテンツに昇華させる手法を伺った。 後編では、ゆま氏が考えるアニメビジネスの過去・現在・未来、そして総合プロデューサーとして奔走したアニメコンテンツエキスポの開催決定までの事情など、笑いを交えてざっくばらんに語っていただく。 なお、引き続きインタビュー中の名称は、ネット連載であることを考慮して、あえてニックネームの「ゆま」で統一している。ご了承いただきたい。 テレビアニメというマラソン ―― “テレビに頼らない”という意識って、持た

    覇権アニメ請負人ゆま氏「僕らにはカツカレーしか残されてない」 (1/6)
  • エヴァのガイナックスがYouTubeに来た本当の意味 (1/4)

    YouTubeで公開中の「放課後のプレアデス」は、自動車メーカーのスバルが、「天元突破グレンラガン」のガイナックスに制作依頼をして作られた、異色のアニメだ。仕掛け役は富士重工のマーケティング担当者、鈴木 曜氏。「なぜスバルがアニメを?」という疑問には、前回までにたっぷりと答えを聞いた(前編、後編)。 では、制作側のガイナックスはどうだろう。大成功したエヴァを始め、つねに挑戦的なアニメを作りつづけてきた彼ら。業界のトップランナーとしてひた走りながらも、作品ごとに“ガイナックスらしさ”のような分かりやすい統一性はなく、そのぶん、つねに何かが新しい。逆に言えば、その新しいことだけが共通している。 そこに来て「プレアデス」だ。舞台はテレビでもビデオでも映画でもなく、YouTubeの短編アニメ。この勝負の裏側には、どんな意志が込められているのだろう? プロデューサーの高橋祐一氏に話を聞くと、そこには

    エヴァのガイナックスがYouTubeに来た本当の意味 (1/4)
  • 「ゴミ屑みたいな社員」(本人談)から、宣伝プロデューサーに (1/6)

    自らを宣伝ツールと化し、ユーザーと接する異色の宣伝マン 引き続きアニメビジネスを追う。 今回は、アニメを中心とした映像作品の製作・販売大手であるアニプレックスで宣伝プロデューサーを務める高橋祐馬氏に話を聞く。ネット上では「ゆま」というニックネームで活動し、『劇場版 空の境界』『化物語』などヒット作の宣伝を手がけてきた。 氏の宣伝手法は従来のものとは異なっている。たとえば人気ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(以下、『俺妹』)のアニメ化発表を、自社サイトやアニメ誌ではなく、作中にも登場する秋葉原系ニュースブログ「アキバBlog」で初公開するなど型破りだ。 また、ゆま氏は都条例問題に端を発して企画されたアニメコンテンツエキスポ(ACE)の総合プロデューサーに抜擢され、その準備や調整に奔走した人物でもある(その後ACEは東日大震災の影響で中止)。 連載で繰り返し触れているように、

    「ゴミ屑みたいな社員」(本人談)から、宣伝プロデューサーに (1/6)
  • 車のCMではなく、本気のアニメを――スバルの挑戦【後編】 (1/4)

    YouTubeで公開中のアニメ「放課後のプレアデス」のインタビュー後編。前編に引き続き、富士重工のスバル国内営業部 マーケティング推進部 宣伝課 鈴木 曜氏にお話を伺う。後編では、ここまでの成功に導いた「すべての相手に尽くす」思想について聞く。 空を見上げた。あの星を見つけた――。放課後の学校。星が好きな少女、すばるは校内にある展望室のドアを開くが、そこは見たこともない温室につながっていた。すばるはそこで不思議な少年、みなとと知り合う。その後、魔女の格好をした4人の少女たちとも出会い、すばるは徐々に魔法の物語に巻き込まれていく。 (C)FUJI HEAVY INDUSTRIES / GAINAX / S×G アニメプロジェクト実行委員会 ―― 「放課後のプレアデス」では、制作側をなぜガイナックスに決めたのでしょう? 鈴木 まず、コラボレーションしたこと自体が話題になってくれるような会社と

    車のCMではなく、本気のアニメを――スバルの挑戦【後編】 (1/4)
  • 車のCMではなく、本気のアニメを――スバルの挑戦【前編】 (1/5)

    「新世紀エヴァンゲリオン」のガイナックスと、「レガシィ」の富士重工(スバル)が手を組み、今年2月にアニメ「放課後のプレアデス」(全4話)をYouTubeで公開した。 主人公「すばる」を中心に5人の魔法少女が登場する、正統派の美少女アニメ。スバルが協賛企業となっているが、劇中にスバルのクルマが登場したりといった「CMっぽさ」は一見ない。アニメは公開直後からTwitterやFacebookで話題を呼び、「これはすごい」「クオリティ高すぎ」「スバル▲!」(スバルさんかっけー!)といった絶賛の声が集まった。 しかし同時に、「なぜスバルがアニメを?」という疑問の声も当然のように上がってくる。ガイナックスのような大手アニメ制作会社が、スバルのようなナショナルクライアントの注文を受けてアニメを作るというのは、ネットでは前代未聞のこと。2社にはいったい、どんな狙いがあったのだろう? 第1回は富士重工のスバ

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  • 日本アニメは世界各国で負け始めている (1/6)

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    日本アニメは世界各国で負け始めている (1/6)
  • 京アニやシャフトが売ってるのは映像だけじゃない (1/3)

    今回は、この海外展開の問題点をより深く考察するために、国内屈指のアニメビジネス情報サイト「アニメ!アニメ!」の数土直志(すどただし)代表にお話を伺う。 数土氏は証券会社勤務を経て独立、2004年にアニメ!アニメ!を立ち上げた。国内のみならず海外発のニュースもいち早く伝えることで知られている。 前回、増田弘道氏インタビューの時点で課題は山積していることが判明していた。その矢先の震災。アニメ、エンターテインメントビジネス、メディアへの影響も甚大だ。まずはその影響から始めざるを得ない。 震災とアニメーション ―― 4月に入り、子供向けアニメのDVDや再生機を被災地に送る活動などが始まっていますね。その一方で、紙やインクの不足でパッケージの生産がおぼつかず、発売が延期されるという状況も発生しています。 数土 「アニメなどのエンターテインメント産業は、衣住に直接関わるものではありません。こういう状

    京アニやシャフトが売ってるのは映像だけじゃない (1/3)
  • SUPER GTを侵略! イカ娘とコラボした理由とは!? (1/4)

    まさかの組み合わせで痛レースカーの完成! ミク、エヴァ、マッハ号に続く、第4のGT痛車として姿を現わした“イカ娘フェラーリ”。まさかの“LMP MOTORSPORT”(#27)とのコラボレーションで多くの注目を集めた。しかし、誰もが疑問に思ったはずだ。 「なぜ、イカ娘とフェラーリ?」 その疑問を解き明かすべく、LMP CARSの店長でLMP MOTORSPORTのドライバーでもある山岸 大選手とこのコラボの仕掛け人でもある某氏に、直接聞いてきたぞ。 ぜひ、イカ娘ファンもサーキットで応援しようじゃなイカ!

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  • 元マッドハウス増田氏が指摘、アニメ海外進出を阻む2つの危機 (1/5)

    アニメーションの業界団体である、日動画協会のデータベースワーキンググループがまとめたものだ。動画協会加盟団体の売上推移をまとめたこのグラフからいくつかの傾向を読み取ることができた。 ビデオグラム売上の落ち込みが激しい 一方、劇場の売上は伸びている 商品化や配信の売上も伸びている しかしそれらの伸びは、全体の落ち込みを補うには至っていない 劇場・配信の売上が伸びているにも関わらず、全体の売上は落ち込んでいること、そしてその傾向は海外販売でより顕著に表れていることも別のデータで示されている。 今回はこのデータをまとめた増田弘道氏に話を聞く。増田氏は、1979年にキティレコード入社後、アニメ・出版に携わり、2000年にはマッドハウスの代表に就任、現在は動画配信を主な事業とするフロントメディアの取締役である。 氏が座長を務める日動画協会データベースワーキンググループは、先月、「アニメ産業レポー

    元マッドハウス増田氏が指摘、アニメ海外進出を阻む2つの危機 (1/5)
  • 「鋼の錬金術師」プロデューサー、次の狙いは?【前編】 (1/4)

    (C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003 「ハガレン」の愛称で世界的に知られる、漫画「鋼の錬金術師」。 アニメ化による相乗効果で現在、コミックはシリーズ累計5000万部、DVDは同じく168万の売り上げ。疑いのない大ヒット作だ。そのハガレンシリーズのプロデューサーが田口浩司氏だ。彼は現在、スクウェア・エニックスの出版事業部長でもある。 「ハガレン」第1期のアニメ化を決めたのは2003年、コミック版の第5巻が刊行されたときのこと。まだ知名度が低かった作品を、自社だけで5億円かけてアニメ化する「大バクチ」を打った。そこからまんまとヒットに導いた彼の手腕、その狙いのウラには一体何があったのか。 そしていま、「ハガレン」の次に彼が狙っているものは何なのか。アニメと漫画のビジネス上の密接な関係、海外展開への強いこだわり、多様化する嗜好へのまなざし――その

    「鋼の錬金術師」プロデューサー、次の狙いは?【前編】 (1/4)
  • NHKの本気!ボカロラジオ「エレうた」の高き志 (1/4)

    ラジオ番組「今日は一日 三昧」では、アニソンやプログレなどマニア層に大受けの選曲。Twitterを見れば「NHK_PR」さんがすっとぼけたツイートをしている。そしていよいよ「あのNHKがラジオでボカロ番組!?」という発表があり、すでに一部では話題騒然だ。 注目の番組名は「エレうた!」。NHKラジオ第1で4月30日(土)に開始予定だ。午後10時15分からの45分番組で、毎月最終土曜に放送される。放送に先立ち、3月21日(月・祝)午後7時20分から1時間35分、「エレうた ver.0.1!」という特集番組が放送される。 それにしても何でまたNHKでボカロなのか? どういう人が作り、どんな番組になるのか? 公式ホームページは現在制作中ということで、番組の詳細はまだ不明だ。そこで早速、渋谷・NHK放送センターに向かい、「エレうた!」制作者に話を聞いてきた。 結論から先に言うと、この人たち最高です

    NHKの本気!ボカロラジオ「エレうた」の高き志 (1/4)