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yoghurtに関するfrog78のブックマーク (15)

  • 最終章 宇多田ヒカル - 未来の蛮族

    宇多田ヒカルについて、ずっと書きあぐねたまま、どれだけの時が経ってしまったのだろう。少なくとも年の単位で、おれの文章は彼女に触れることをためらい続けている。もともと、おれは「風林火山の如く女を語れ!」という、90年代のアイドルをテーマにした一連の企画の最終章に宇多田ヒカルをもってきたいと考えていて、風*1、林*2、火*3、とここまでは順調に書き進めることができたのだけど、山、すなわち宇多田ヒカルまでやってきたところで、突然に文章を書くことができなくなってしまったのだった。 他の三人に比べて、宇多田ヒカルに特別な思い入れがあるわけではない。それほど難しいテーマだとも思っていない。おれは、彼女のことは分かりすぎるくらいに分かっているつもりだ。にもかかわらず、おれが彼女について書くことができないのは、書いてしまえば、書いて、ネットにアップしてしまえば、きっと彼女はその文章を見つけてしまうだろうこ

    最終章 宇多田ヒカル - 未来の蛮族
  • (我が家の)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド - 未来の蛮族

    ずっと、母方の祖父のことが好きではなかった。 そう言い切ってしまうのも実際とはやはり違っていて、より正確に表現するならば、好きだとか嫌いだとかいう以前の問題で、おれは祖父の生き方を全く理解することができなかった、と言うべきなのだろう。おれにとっての彼は、ほとんどエイリアンのようなものだった。たとえば、母方の祖父はかつて家庭にほとんどお金を入れることがなかったという。これで祖父が酒や博打に現をぬかす放蕩者であったなら、まだ人間的な理解を行う手だてもあったかもしれない。しかし、タチの悪いことに、実際の彼は非常に勤勉な男だった。日が昇る前に畑に出かけてゆき、日が落ちても月明かりの下で働く。それが祖父の生活であった。それほどまでに必死で働いていながら、家庭にはまるでお金を入れない。奇妙な生き方だ。 祖父はいったい何のために働いていたのだろう? 母の話によれば、祖父は畑仕事で得たわずかな利益の全てを

    (我が家の)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド - 未来の蛮族
  • 十年前、教室で - 未来の蛮族

    先日、とうとう28歳になってしまいました(1982年生)。昔を懐かしんでセンチメンタルな感傷に浸っても許される、そんな年齢になったんだなー。というわけで、今日は十年前高校生だったおれが十年前の教室ではどんな音楽が流れていたか。その辺のところを書き残しておきたい。ただ、おれの記憶はすでにあいまいであって、高校生だった三年間(1998.4〜2001.3)の出来事が、だいたい一年分くらいの容量に圧縮されてしまっている。時系列とか、事実関係はそうとうにいい加減なものになっていることが予想されるので、そこら辺は適当に補って読んで頂きたく。また、おれは沖縄の高校に通っていたので、局地的な流行も混じっているかもわからない。 あのころのトレンドを一言で言えば「ビジュアル系の終わり、パンク・ミクスチャーバンドの台頭」ということになるかと思う。もちろん、その当時というのはビジュアル系はまだまだ現役で、GLAY

    十年前、教室で - 未来の蛮族
    frog78
    frog78 2010/06/08
    GRAPEVINEって結局ブレイクし切らなかったという印象。10年前って何が好きだっただろう。ポルノグラフィティとかか。
  • 全ての子供は親から引き離して国家が教育するべき - 未来の蛮族

    男は、そう言い放った。場が、どよめいた。それは、とある化学メーカーの採用試験の一環として行われた、グループディカッション中の出来事だった。議論のテーマは、「あるべき教育の姿」。当然のことながら、彼はGDに参加した学生全員からの攻撃を受けることとなった。何しろこれは就職活動なのだ。誰だって、自分をよく見せたい。できれば、ノーリスクで……。 そうした状況の中で、飛び出したのが上記の発言である。突っ込み所は満載。さあどうぞカウンターをブチこんでください!と言わんばかりのテレフォンパンチ。しかも、発言者はどうみても議論に弱そうな、うらなりびょうたん型の青年だ。極論を言うわりには、覇気が感じられない。おそらく、思いつきをそのまま話してしまったのだろう。「こいつはいい踏み台だぜ!」学生たちの声なき声が、会議室に響いたような気がした。ついさきほどまでリスクを恐れて無難な発言ばかりを繰り返していた学生たち

    全ての子供は親から引き離して国家が教育するべき - 未来の蛮族
  • 人生は、『はがねのつるぎ』を手に入れるまでがいちばん面白い - 未来の蛮族

    異論は認めない。だいたいなんだってそうなのだ。「おうじゃのつるぎ」だの「はかいのつるぎ」だのといったような、伝説級の武具。それらは確かに格好いいかもしれない。しかしだ。それらを手に入れたとき、我々の心はほんとうにときめいているだろうか? だいたい、そんな大層な武器を手に入れたところでだ、我々にはどこにも行くところがないじゃないか。もう地図はほとんど埋め尽くしてしまっているころだし、呪文だってもう「ギガディン」なんて名前の、あからさまに最強くさいものを覚えてしまっていたりする。強力な武器や魔法を手に入れたところで、それを用いて闘う相手などいやしない。せいぜい魔王か、さもなれけばとってつけたような隠しボスが、倦み疲れた我々を接待してくれるだけだ。 もはやそこに冒険はない。 あるのはただ、憂な義務感だけだ。 「はがねのつるぎ」には、そうした重たさはない。その切っ先が指し示す先には、ただただ限り

    人生は、『はがねのつるぎ』を手に入れるまでがいちばん面白い - 未来の蛮族
  • ぜんぶ、ストIIのせい - 未来の蛮族

    USSR!飛行機がザンギエフステージに向けて飛び立つ瞬間に鳴り響く、あのボイス。 USSR。幼かった僕は、それがソヴィエト連邦の略称であることさえ知らなかった。 僕の辞書はナポレオンもびっくりするほど白紙のページばかりで、不可能も可能も全く掲載されてはいなかった。これから書き込んでいかなければならないことが山ほど残されていた。そんな僕が知っていた、数少ない真実。 それは、ストリートファイターに登場するキャラクターは、みな最高だということだった。以前、SNKのキャラクターデザインのことを、口を極めて罵ってしまった僕だけれども、格闘ゲーム界のもう一方の雄であるCAPCOMの「ストリートファイターII」のキャラクターデザインについては、悔しいけれど・おまえに夢中と言わざるをえない。 ダルシム、ブランカ……ほんとうに、僕は彼らが大好きだったのだ。 *1 けれど、彼らのことを思うとき、少し後ろめたく

    ぜんぶ、ストIIのせい - 未来の蛮族
  • 疾風の如く、女を語れ! 第一章 川本真琴 - 未来の蛮族

    真琴。今となっては、ずいぶんと古い名前に感じられるかもしれない。 映像は、彼女のデビュー曲、愛の才能*1。当時13歳だった僕は、この曲の歌い出し、しょっぱなのワンフレーズだけで、一瞬のうちに恋に落ちてしまった。 「成長しない」って約束じゃん 僕の衝撃を想像頂けるだろうか。なにしろ僕は13歳だったのである。右も左もわからぬ年齢だ。右も左もわからぬままに右頬を張り飛ばされて、僕は頼まれもしないのに左頬を差し出した。繰り返すが僕は13歳だったのだ。成長痛で夜も眠れない僕に、「成長しない」という「約束」が唐突に突きつけられたのだ。随分、一方的な約束もあったものだが、心を奪われた僕は従わざるをえない。それほどにこの約束は魅力的だった。川真琴……蛙みたいな顔しているくせに、どうしてこんなにエロティックな約束を突きつけることができるのか? 成長、の「せい」、その息遣いに含まれた圧倒的なまでのエロさ

    疾風の如く、女を語れ! 第一章 川本真琴 - 未来の蛮族
  • おれたち秘境探検隊vol.1―東京の廃村― - 未来の蛮族

    幼児性の抜けきっていないおれは、傘を持つたびに自分を剣士だと錯覚してしまう。しかも、実際は幼児以下であるところのおれは、自分がどのような剣士であるのかさえもあやふやなままで、一歩ごとにサムライになったり、ナイトになったりする。もちろん、おれは剣士ではない。誰だって剣士ではない。しかし、傘を持ったときでさえ剣士になれないような石ころ野郎に、いったい何の用があるというのだろうか。少なくともおれはそんな人間には興味がない。 そんな事ばかり言っているから、おれの周りからまともな人間がどんどん離れていってしまったのだろう。今では、視界に入るのは妙ちきりんな人間ばかりだ。妙ちきりんといっても、彼らは、そしておれは、妙ちきりんなままでこの社会を生き抜くことなどできないことを知っている。 おれたちはきっと、陸に上がった魚のようなものなのだ。海の不在に口をぱくぱくさせながら、大地に点在する沼地を渡り歩くこと

    おれたち秘境探検隊vol.1―東京の廃村― - 未来の蛮族
  • 今年の文学フリマはスゴいぜ!こっそりおれも書いてるぜ!! - 未来の蛮族

    ここのところ、大物はてなダイアラーの文学フリマ参戦のニュースが相次いでいますが、実は僕もこっそりパーティーに紛れ込んでいます。今回、ヨグ原ヨグ太郎は、UMA-SHIKAという雑誌で小説を書きました。ちなみにこの雑誌、UMA-SHIKAは、ムチャクチャ面白いですよ。これは、自分が参加しているから言うのではなくて、ほんとうにそうなのです。こんなヤバい代物、今まで読んだことねえヨ……!そんな驚きを与えてくれる作品が幾つも幾つも収められているのです。 《小説》存在しない三つの故郷についてのメモワール(id:Geheimagent) 《小説》デストルクティオン(id:Dirk_Diggler) 《小説》あっちゃんの東京暴動(id:yoghurt) 《小説》マリンパレス(id:acidtank) 《まんが》かえってきた小鳥 おそろいのポシェット(id:ayakomiyamoto) 《小説》FIVE(i

    今年の文学フリマはスゴいぜ!こっそりおれも書いてるぜ!! - 未来の蛮族
  • ぜんぶ、KOFのせい - 未来の蛮族

    なぜ、オタクはダサいのか とかく馬鹿にされがちなオタクファッション*1。しかし、考えてみればおかしな話で、アニメやゲームを好むということと、服装が冴えないということには、来何の関係性もない。むしろ、アニメにせよゲームにせよ、非常に視覚的な趣味であって、美的感覚を養う上でよい働きをすることだって期待できるはずだ。にもかかわらず、「オタク」と「ダサい」という二語はまるで赤壁における連環の如くに固く結び付けられている。桃屋といえば、三木のり平。青雲といえば、君がみた光*2。そして、オタクといえばダサい。このような状況を生み出した大犯罪人を僕は知る。 SNK。そして、KOFである。 KOFが犯した罪 念のために、説明しておくと、SNKとは企業の名称である。かつては「餓狼伝説」「龍虎の拳」といった対戦格闘ゲームで一世を風靡していた。KOFとは、King Of Fightersの略称であって、上記

    ぜんぶ、KOFのせい - 未来の蛮族
    frog78
    frog78 2009/01/23
    豪血寺一族が流行ればよかったんや!
  • 父親が、自動車だった - 未来の蛮族

    ずっと、自分の車を持つことに憧れていた。 それは、僕という人間が、どうしようもなく二十世紀人であるからかもしれない。 二十世紀の男にとっては、車はただの機械じゃないのだ。 二十世紀の僕、まだ幼い子供だった僕は、エンジンと、四つの車輪を持つものには何だって憧れていた。 ポルシェ、メルセデス、トヨタ、ホンダ、フォード……。今では何一つ覚えちゃいないのだが、当時の僕は世界中の車を暗記していたらしい。 スポーツカーが好きだったし、ファミリーカーも好きだったし、消防車だって愛していた。 当時の僕の愛読書は、もちろん『しょうぼうじどうしゃ じぷた』*1だ。 しかし、何といっても一番好きだったのは、我が家の車だ。 それは、常に幸福な記憶と結びついている。 少し角ばったそのセダンに乗り込むとき、僕はいつだってわくわくしていた。 行き先がどこであろうと関係がなかった。 マクドナルドのドライブスルーだって、当

    父親が、自動車だった - 未来の蛮族
  • おまえの科学を信じるな - 未来の蛮族

    これ、僕の勝手な思い込みだったら悪いんだけどさ、たいていの日人ってやっぱり自分のことを科学的な人間だと思ってるような気がするのよ。はてなでブログなんか書いてるような連中なんてのはとくにそうだよね。で、例えば、アメリカの南部じゃあ未だに学校で進化論を教えないなんてことを聞くとさ、やっぱ極西のド田舎は原理主義者だらけだぜ、なんてことを言って悦に入ったりするわけじゃないですか。 で、これは前々からずっと思ってんだけどさ。ほんとうは僕らもそんなアメリカンのことをバカにできないんじゃないのって。もっと言えば、僕らだって原理主義者と大差ないっつうか、原理主義者そのものなんじゃないのってことですよ。そりゃあね、我々は宗教よりは近代科学の方が、世界の対してより適切な説明を下しているとは信じていますよ。でも、それはほんとうに自分らの頭で科学的に考えて、納得した結果信じているのかって思うわけ。違う気がするん

    おまえの科学を信じるな - 未来の蛮族
  • 良きブロガーは選択、そして集中します - 飲めヨーグルト

    これ、どういうことかって言うと、良きブロガーって、たいてい何かしら軸を持っている、ってことなんだよね。軸となるものは人それぞれで、それは映画であったり、音楽であったり、小説であったりするんだけど、もちろん、それはもっとくだらないものであっても構わない。 例えば、それが都合の良いライフハックや、誇大妄想気味な自己啓発だったとしても、場合によっては立派な駆動軸となりうるね。何にせよ、このブログは何々について書いてます、と一言で説明できるような看板を持っていることが重要なのよ。 まあ、例えば、事に行くんでも、和・洋・中ありますみたいなところは何となく敬遠してしまうみたいなこと、あるよね。あと、無国籍亜細亜料理とか、ね。そんな漠然としたことを言われるよりも、タイ料理やってます、って言ってくれたほうがはるかに美味そうに思えるし、タイ料理ってもウチは南部の料理だけで北の料理はできないよって言われると

    良きブロガーは選択、そして集中します - 飲めヨーグルト
  • ぼくのかんがえた最強の格闘技”漫画拳法 剣歯虎拳” - 飲めヨーグルト

  • メイド喫茶なんていらない - 飲めヨーグルト

    ちょっと言い過ぎてしまったかもしれません。もちろん、メイド喫茶を心底必要としている人が、この社会にいないわけではないでしょう。それでも、メイド喫茶なんていらない。とりあえずこう言い切ってしまいたくなるほど、現代日におけるメイドの供給は過剰なのです。どう考えても、これほど多くの人間がメイドとご主人様という関係性を欲しているはずがないのです。だって、これ、かなり特殊な妄想ですよ。相手はメイドだよ。女中だよ? そんでもって自分は貴族だって。無理がありすぎる……。もちろん、僕だってブロガーの端くれです。想像力は常に現実を上回ると信じています。信じてはいますが……。僕はどうしても、こう疑ってしまうのです。みんな、ほんとうにちゃんとメイドに対して想像力を働かせているのか? 流行っているから、何となくメイドなんじゃないのか? こんなことを書くと、メイド喫茶好きを怒らせてしまうかもしれません。だがちょっ

    メイド喫茶なんていらない - 飲めヨーグルト
    frog78
    frog78 2008/08/07
    美少女宇宙人と同居喫茶がいい。ToLOVEるじゃなくてバーディーみたいな。食事してる間同席してつまらなそうにしてるんだけど、でも地球人の僕をチラチラと観察するんですよ。そしてたまに席を離れて母船に報告を入れt
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