セイコーエプソンが、9月22日の東京株式市場で朝方から大量の売り物を浴び、値つかずのまま、売り気配を切り下げる展開だった。結局、大引けでは前日比ストップ安(500円安)比例配分の3000円で引けた。これで2003年8月26日につけた上場来安値3020円を更新する事態に陥った。前日の21日に、2006年3月期の連結業績予想を大幅に減額修正したことが株価急落の直接の原因だが、果たしてこうした業績の下方修正は「エプソンだけのレアケース」として片付けてしまえるのか。全体相場の堅調が続くなかで、相変わらず物色のカヤの外に置かれているほかのIT・ハイテク株への波及は本当にないのだろうか。 株価がストップ安で上場来安値までたたき込まれたのは、21日に2006年3月期の業績について大幅な下方修正を発表したためだ。発表によれば、今3月期の連結売上高を従来予想比210億円減の1兆6180億円(前期比9%増)、