東京大学の染谷隆夫准教授らの研究グループは7日、上に置いた電子機器間を自動的に配線し、電力供給やデータ送信を可能にする「インテリジェント通信シート」を開発したと発表した。机の上にパソコンやプリンター、キーボードなどを配線せずにすっきりと配置できる。数年かけて耐久性の向上を図り、量産技術を確立する計画だ。 新シートは、内部に有機半導体を用いたトランジスタや、メモリーを利用したスイッチ機能を持ち、内蔵したチップなどで最適な回路を形成したという。 配線せずに電力供給とデータ送信を可能にする技術は、シート内の狭い空間に電磁波を流す方式で、東大の篠田裕之准教授らの研究グループが今年6月に発表したが、供給される電力はスピーカーが動く程度にとどまっていた。 新技術では有機半導体などを使用するため、コスト的に割高になるが、「ノートパソコンが使える程度の電力を供給できるほか、ケーブル接続と同じため、送