『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(原題:Dancer in the Dark)は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のミュージカル映画。『奇跡の海』と『イディオッツ』に次ぐ「黄金の心」3部作の3作目とされる。アイスランドの人気女性歌手ビョークを主役に据え、手持ち撮影主体のカメラワークやジャンプカットの多用によるスピーディーな画面展開、不遇な主人公の空想のシーンを明るい色調のミュージカル仕立てにした新奇な構成の作品である。 ストーリー[編集] 舞台はアメリカのある田舎町。チェコからの移民の女性セルマは、12才の息子ジーンと2人暮らし。貧しい2人はアパートに入ることもできず、隣人の親切なビルの敷地内でトレーラーハウスを借りて生活している。 セルマは先天性の病気で徐々に視力が失われつつあり、医者からは今年中には失明すると告知されている。ジーンもまた、彼女からの遺伝により1