ブックマーク / www.ringolab.com (11)

  • データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」 ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ - 情報考学 Passion For The Future

    ・データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」 ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ 原題は"Sexy Little Numbers"。和訳ではリトルデータと訳されている。既に手元にある魅力的なデータという意味。企業が蓄積したさまざまなデータを分析することで、戦略意思決定に役立つという事例を、欧米の事例から読み解く。サイエンスよりもビジネス寄りのだから、マーケティング部必読。 最近はビジネスシーンでビッグデータがバズワードになっているが、それで何をしたらいいのかはっきりしていない会社が多い。このではデータ分析においては「何が測定できるか」ではなく「何を測定すべきか」を考えることが重要、「データで何ができるか」という考え方より「データで何をすべきか」が大切だというポイントが強調されている。 収録事例の多くは、計測した定量的なデータを意味づけるために、正しい分析ロジックのフレームワークへ

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    fugufugu 2013/04/03
  • アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」 - 情報考学 Passion For The Future

    ・アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」 アダムとイヴの神話をめぐる文化、思想、文学、美術の解説、解釈を通して、中世から現代にいたるまで、私たちがどのような影響を受けてきたかを学べる。人間の創造(最初の男と女の創造)、エデンの園(楽園の様子)、現在と追放(原罪を犯して追い立てられる二人)、エデンの東(追放後の運命)の4つの章からなる。美術作品の写真紹介もたっぷり。キリスト教と美術史がセットで学べる名著だと思う。 神はひとりぼっちのアダムを気の毒に思い、彼を眠らせて肋骨を一抜いて、その助け手としての女性イヴを作った。「創世記」の記述はいかにも女性蔑視的に読み取れる。だが、プラトン主義者、ユダヤ教のラビ、グノーシス主義者などの間では両性具有としてのアダムというアクロバチックな解釈をしていたという。これなら平等に近くなるわけだが、アウグスチヌスはこれを異端だと否定する。 基的に男の方

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    fugufugu 2012/11/24
  • 2100年の科学ライフ - 情報考学 Passion For The Future

    ・2100年の科学ライフ 未来予想というのは、基はあまり当たらないものであって、当たるかかどうかより、今の自分にとって啓発的かどうかで、その価値が決まるといってもよいと思う。科学関係のテレビ番組でおなじみの物理学者ミチオ・カクが今日の科学技術の延長線上として、SF小説の如く具体的な記述で、リアリティを感じさせる2100年イメージを語っている。これはすごい。 まず「コンピュータの未来」「人工知能の未来」が大きなイノベーションをもたらす。 「2100年までにコンピュータの性能が急激に向上すると、われわれはかつて崇めていた神話の神々のような力を手に入れ、周囲の世界を純然たる思考だけでコントロールできるようになる。神話の神々が手を振ったり頷いたりするだけで、物を動かしたり生き物を作りかえたりできたように、われわれも思考の力で周囲の世界を制御できるようになるのだ。環境にちりばめられたチップといつで

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    fugufugu 2012/11/23
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史 - 情報考学 Passion For The Future

    ・世にも奇妙な人体実験の歴史 「何世紀ものあいだ、薬の安全性の検証は事実上、一般大衆の体によっておこなわれていた。用量を超えて飲めばほとんどの薬が危険だが、安全な服用量は誰にも分からなかった。とりあえず飲んでみて、様子を見るしかなかった。患者は薬を飲み、医者は患者が死ぬかそれともよくなるかを見るのだった。」 古代から19世紀にいたるまで多くの人々が病気の原因は悪い血であると信じていたので、腕を切開して瀉血したり、ヒルに血液を吸わせたりして、だらだらと何リットルも患者から血を奪っていた。医学的には患者を弱らせるのみの行為だった。 当に効く薬や治療法を見つけるには、誰かが最初に試してみなければならない。動物実験というのも現代では盛んだが、結局のところ、最後は人間が試さない限り、当に効くのかどうかわかりはしない。 ここに書かれているのは医学の当の歴史である。一部の勇気のある医者が自らの身体

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    fugufugu 2012/11/16
  • 粘菌 その驚くべき知性 - 情報考学 Passion For The Future

    ・粘菌 その驚くべき知性 粘菌を出口に餌を置いた迷路に閉じ込めると、最短距離に近いコースで出口にいたる。繰り返すと学習する。迷いもする。単純な細胞でしかない粘菌が「司令官はなし、各人自律的に動くのみ」という自律分散モデルによって知性を持っているかのようにふるまう。 たくさんある選択肢からどの選択をすべきか。組み合わせ数爆発を招く複雑な問題に対して、生物はすべての可能性を計算して比較するわけにはいかないから、大雑把ではあるがすばやく答えを導く「フィザルムソルバー」という解法モデルをとっていると著者は指摘する。 粘菌の周りに複数の餌場を置くと、粘菌は分裂しながら移動していき、ついには複数の餌場間をつないでしまう。この粘菌が餌探しをする移動経路の評価には3つの指標があり 1 もっとも短いルートを選ぶ最短性= コスト(経済性) 2 すべての2点間の平均距離 = 効率 3 一か所が分断されてもまだつ

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    fugufugu 2012/10/31
  • ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ピダハン―― 「言語能」を超える文化と世界観 キリスト教伝道師兼言語学者としてアマゾン奥地の少数民族ピダハン族の研究に30年を捧げた研究者が書いた衝撃のノンフィクション。著者はピダハン族と暮らすうちに、彼らの文化に魅了され、西洋文明の価値観を疑いはじめる。そして遂には無神論者となって信仰を捨て去ってしまうに至る。私たちとはまったく異なる世界認知のスタイルがあるということを教えられる。 ピダハン族の言語には数を表す言葉がない。色の名前もない。神の概念もない。我々がよく知る現代の西洋とも東洋とも違う認知世界の住人たちだ。ピダハンの生活は直接経験の原則で貫かれている。経験していないことは考えない。遠い昔のことや未来の話は語らない。空想の話もない。だから彼らの文化に口承伝承や神話、そして儀式がない。ピダハンも夜に夢を見るが、それも寝ている間の幻としてではなく現実の経験として扱う。 ピダハンの血

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    fugufugu 2012/06/18
  • エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える - 情報考学 Passion For The Future

    ・エネルギー進化論: 「第4の革命」が日を変える 脱原発と自然エネルギーへのシフト。農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ第4の革命を提唱する環境エネルギー政策研究所 飯田哲也さんの新書。ご人の講演を聴く機械があり、会場で感銘して購入。自然エネルギー、小規模分散型システムへの見方が少し変わった。 私はこのを読む前の考えは、10年くらいかけて徐々に脱原発を進めながら、従来方式の発電方式の効率を高めるのが無難ではないかというものだった。自然エネルギーといっても現状は2%程度であるし、太陽電池にせよ水力、風力にせよ、諸々の障害があって、20%レベルへ持っていくのは不可能と思っていた。その信念が3割くらい、自然エネルギーシフト可能説へと動かされた。 ドイツやデンマークなどエネルギーシフト先進国では、研究開発や初期投資に政府のお金を投じるのではなく、自然エネルギーで発電された電力の固定買取価格制度

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    fugufugu 2012/03/16
  • ヤバい統計学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ヤバい統計学 統計の失敗やウソを暴くのではなく、統計が正しく使われた成功事例を10のエピソードで解説する。統計学の成果を現実の社会に応用するには、難しい計算ができるだけではまったく不十分で、その数字が人間にもたらす心理効果や、実際の経済効果をよく考えなければならないということがよくわかる。 最初のエピソードはディズニーランドのファストパスは統計学の成功例だ。ファストパス発券によってアトラクションの待ち行列が短くなるわけではない。しかしファストパスにより「ディズニーのテーマパークでアトラクションを待つ行列は年々長くなっているにもかかわらず、出口調査によるとゲストの満足度は上昇し続けている。」そうである。 ファストパスの役割は待ち時間を短くすることではなかった。パスがあっても、アトラクションの収容能力は変わらないからだ。統計学的にはパスの真の機能はゲストの待ち時間のばらつきを排除することに

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    fugufugu 2011/11/11
  • ソーシャル・ビジネス革命―世界の課題を解決する新たな経済システム - 情報考学 Passion For The Future

    ・ソーシャル・ビジネス革命―世界の課題を解決する新たな経済システム ノーベル平和賞受賞者・グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスが書いた「ソーシャル・ビジネス革命」。この人以外が書いたら眉つばもののタイトルであるが、世界を変えたこの人が書いたから、これは物である。 こので私が勉強になったポイントは3つ。 まずソーシャルビジネスを定義し、似て非なるものを厳密に区分けしていること。 「ソーシャル・ビジネスにはふたつの種類がある。ひとつ目は、社会問題の解決に専念する「損失なし、配当なし」の会社で、起業を所有する投資家は、上がった利益をすべてビジネスの拡大や改善に再投資する。先ほど挙げた例はすべてこのカテゴリーに含まれる。私たちはこれを「タイプI」のソーシャルビジネスと呼んでいる。 ふたつ目は、貧しい人々が所有する営利会社だ。これは直接所有される場合もあるし、特定の社会的目標に専念するトラスト(信

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    fugufugu 2011/01/17
  • 視覚デザイン - 情報考学 Passion For The Future

    ・視覚デザイン 「デザイナーには誰でもなれる。今は優れたパソコンソフトがあるので、ある程度のものは容易に制作できる。しかし、視る人にとって見やすいものであるかどうかは、別物である。デザイナーを目指す方は将来の基礎を作るために、ぜひ絶対基礎である視覚デザインを習得してほしい。」 視覚の原理、視覚デザインの歴史、視覚構成、視覚心理、デザイン基礎技法の5章からなる視覚の教科書。著者はデジタルクリエイターを育成するデジタルハリウッド大学でトップクラスの人気を誇る南雲 治嘉教授。 ラスコーの洞窟画からWebまでカラー写真の資料満載で図鑑のようだ。眼の構造や知覚の仕組みの説明から始まっている。視ることと視せることのベーシックを学生にわかりやすく伝える。 「見かけはカッコいい作品でも、ベーシックがないと、どこか粗悪な匂いがする。また若いデザイナーが2~3年で壁にぶつかり、悩むことがある。多くの場合、その

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    fugufugu 2010/06/23
  • 13日間で「名文」を書けるようになる方法 - 情報考学 Passion For The Future

    ・13日間で「名文」を書けるようになる方法 高橋源一郎の明治大学大学院における「言語表現法」講義の書籍化。全13回の授業が学生とのやりとりを含めて収録されている。とてつもない名講義。言葉で語らず、インタラクションで考えさせるという高度な教授法を、毎回繰り出す。 初日、スーザン・ソンタグの「若い読者へのアドバイス」という名文が配られる。死期が近いことを悟った思想家が若者に向けて「心の傾注」という言葉をキーワードに真摯な忠告を短い手紙のように書きつづったものだが、「読み終わったら、その紙から目を上げ、窓の外を眺めてみてください。なんて美しい風景でしょう。このキャンパスのいいところは、こういうものが見られることです。すぐ横に、そんなに美しいものがあるのに、活字ばかり追いかけてはいけません。読んだものは忘れて、見ることに、傾注してください。」と先生。 オバマ大統領の演説、斉藤茂吉のラブレター、しょ

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    fugufugu 2010/02/02
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