サカナクションのニューアルバムは、ものすごい納得感のあるアルバム。ここまでバンドの音楽的な構造をつまびらかにしていいのか、と思うレベルで。 このアルバムは「ユリイカ」と「セプテンバー」のアレンジや置き場所だけ見ても「2枚組アルバム」と言うよりは「2作のアルバムを1パッケージで同時リリース」と言った方がよい塩梅で。サザンの「kamakura」ではなく、ブルーハーツの「Stick Out」と「Dug Out」的な方針。 その2枚の差異については山口氏自身が既に語っているのを読んだのですが、要するに「作為」と「無作為」。1枚目の東京の方が「作為」で2枚目の札幌の方が「無作為」。 それで気が付いたのが、私はサカナクションをインディーズ2枚目の「Night Fishing」で知り、特に「ナイトフィッシングイズグッド」はいたく気に入っていていて、しかしその後メジャーに行ってのアルバム「シンシロ」を聴い