タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/route408 (7)

  • 中国語の化合物名 : 有機化学美術館・分館

    7月18 中国語の化合物名 他のあらゆる業界同様、化学の世界も近年中国の進出が目立っています。で、漢字の国であるかれらはどのような化学用語を使っているの。実は筆者も結構な漢字マニアでありますので、調べてみるとなかなか面白かったりします。 中国では元素ひとつひとつに漢字が当てられているのはわりに有名かと思います。周期表だとこんな感じです。 (クリックで拡大。著作権フリー、持ってけドロボーです。) いや、見てると面白いですね。金銀銅や鉛みたいななじみ深い漢字もありますが、水素や窒素、酸素なんかはどうしちゃったのあなたという字に化けています。イットリウムとガドリニウムは間違えそうだなあとか、タリウムとジスプロシウムはどこかで見たことある字だなとか、いろいろ面白い。このような次第で、周期表が1ツイートに丸ごと収まってしまいます。漢字の力を感じますね。 文字の作りとしては、いわゆる形声文字になってい

    中国語の化合物名 : 有機化学美術館・分館
    fujikumo
    fujikumo 2011/07/19
    中国語の元素周期律表。元素ごとに漢字が割り当てられている。なんか新鮮。
  • ナノチューブを切り開く : 有機化学美術館・分館

    5月4 ナノチューブを切り開く 炭素は実に奥の深い元素で、次から次へと驚くべき新素材が登場します。フラーレン、カーボンナノチューブ、先日取り上げたロンズデーライトとまさに百花繚乱ですが、物理学方面での現在の最注目株は、グラフェンということになるようです。 グラフェンそのものは全く目新しい構造というわけではなく、炭素の正六角形構造が平面的にどこまでも広がったものです。要は昔からもっともなじみ深い炭素の形態である「グラファイト」の一層だけをはがしとった構造に相当します。鉛筆の芯も主成分はグラファイトですから、鉛筆で字を書くというのはグラフェンの層を紙にこすりつけていく作業であるということになります。 (グラフェン) この一見平凡なグラフェンがなぜ注目されるかといえば、この中に存在する電子が量子力学的に極めて興味深い振る舞いを見せ、トランジスタなどの電子デバイスとして多くの応用が考えられるからな

    ナノチューブを切り開く : 有機化学美術館・分館
  • セルロースから直接バイオ燃料を合成 : 有機化学美術館・分館

    8月12 セルロースから直接バイオ燃料を合成 カテゴリ:有機化学 以前、「バイオエタノールの明日」というエントリで、セルロースからのバイオエタノール合成について述べたことがあります。豊富にあるセルロースを分解して糖を作り、これを醗酵させてエタノール燃料を得るというものでした。しかしセルロースは丈夫で反応を受け付けにくく、糖化のコストが高いために実用化には結びついていないのが現状です。 が、最近Angewandte Chemie誌のオンライン版に、セルロースから直接バイオ燃料を得るという反応が掲載されました(doi:10.1002/anie.200801594)。報告者はカリフォルニア大学デービス校のM. Mascalらです。 彼らは5重量%の塩化リチウムを濃塩酸に溶かした液にセルロースを加え、18時間加熱還流するという実験を行いました。この簡単な条件でセルロースはほぼ完全に分解され、71%

    セルロースから直接バイオ燃料を合成 : 有機化学美術館・分館
    fujikumo
    fujikumo 2008/08/13
    <彼らは5重量%の塩化リチウムを濃塩酸に溶かした液にセルロースを加え、18時間加熱還流するという実験を行いました。この簡単な条件でセルロースはほぼ完全に分解され>
  • 有機物と無機物のあいだ : 有機化学美術館・分館

    3月10 有機物と無機物のあいだ カテゴリ:有機化学 有機合成の歴史は、当時28歳の若き化学者Woehlerが、シアン酸アンモニウムを加熱して尿素を得たときに始まるとされます。生命の神秘な力によってのみ創り出されると信じられていた尿素がフラスコ内で合成できるという事実は、当時の「生気説」を覆す重大な発見であった、と化学史のには記されています。 (尿素) が、ちょっと疑問も残ります。尿素は当に有機化合物なのでしょうか?ご存知の通り、有機化合物の定義は、 有機化合物は、炭素原子を構造の基骨格に持つ化合物の総称である。ただし慣例として、グラファイトやダイヤモンドなど炭素の同素体、一酸化炭素、二酸化炭素あるいは炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩、青酸と金属青酸塩、金属シアン酸塩、金属チオシアン酸塩は炭素を中心とした分子種であるが、無機化合物とされる。(Wikipedia「有機化合物」の項目より)

    有機物と無機物のあいだ : 有機化学美術館・分館
    fujikumo
    fujikumo 2008/03/12
    <「有機化合物とは、炭素-炭素、炭素-水素、炭素-ヘテロ原子(酸素・金属を除く)のいずれかの結合を持ち、一定の構造式で表しうる化合物である」>
  • シンプルな水素の運び手 : 有機化学美術館・分館

    2月19 シンプルな水素の運び手 カテゴリ:有機化学 地球温暖化、原油価格の上昇という二つの問題が世界を揺るがしています。石油エネルギーに無批判に依存していられる時代ではなくなってきた現在、新たなエネルギー源の開発は人類に課せられた最大の急務の一つでしょう。そして現在最も理想に近いと考えられるエネルギー源が水素(H2)であることは、このページでもたびたび述べてきた通りです。水素は燃やしてもCO2を一切出さず、廃棄物は水だけという究極のクリーンエネルギーです。 水素は水の電気分解、メタノール、天然ガス、石油、各種バイオマスなど様々な資源から取り出しが可能で、地球上どこでも入手が可能であることも大きなポイントです。また水素は電気、動力、燃料など様々な形のエネルギーに変換が可能です。この意味で、水素は石油の代替となる燃料の一種というよりも、電気などに変わる有用なエネルギー媒体と考える方が近いとも

    fujikumo
    fujikumo 2008/02/20
    <最近ごく単純な有機化合物が水素貯蔵に有用な素材となりうることが示され…メチルシクロヘキサン、デカヒドロナフタレン(デカリン)などの6員環を持つ飽和炭化水素がそれで、「有機ハイドライド」と総称>
  • バイオエタノールの明日 : 有機化学美術館・分館

    1月15 バイオエタノールの明日 カテゴリ:有機化学 バイオエタノールに対する批判が高まっています。アメリカでは近年バイオエタノールを増産する政策へと急激に舵を切り、国内で生産されるトウモロコシの20%をエタノール生産に振り向けています。2007年はこれによって2000万キロリットルのエタノールが生産されましたが、アメリカ政府はさらに2017年にはその生産高を1.3億キロリットルまで引き上げると発表しています。 こうしたトウモロコシからのバイオエタノール生産は種々問題を含んでいますが、中でも最大のものは料との競合です。トウモロコシは人間の料としてはもちろん家畜の飼料としても重要で、意外にも日でもその消費量はコメの倍近くにも上ります。そのトウモロコシが燃料生産に奪われてしまったのですから、牛肉や豚肉の価格も当然上昇します。また農家はそれまで他の作物を作っていた土地を、儲かるトウモロコシ

    バイオエタノールの明日 : 有機化学美術館・分館
    fujikumo
    fujikumo 2008/01/16
    セルロースを細菌で分解して作るエタノール、海藻から得られるフコイダンやアルギン酸などの多糖類から作るエタノールが有望。人間の食料と競合せず、と。
  • ナノチューブを溶かす意外なもの : 有機化学美術館・分館

    8月22 ナノチューブを溶かす意外なもの カテゴリ:有機化学 炭素でできた極細の筒・カーボンナノチューブは、夢の新素材、ナノテクの旗手として各方面の大きな注目を浴びています。化学・材料・物理学・生物など、ここ数年学術誌にナノチューブの文字が載らない日はまず一日もないというほど、各分野で盛んな研究が進められています。 しかしこうした応用研究を阻む大きな要因として、ナノチューブが各種の溶媒に溶けないという点が挙げられます。ナノチューブは互いに引きつけ合ってがっちりと絡み合った束を作る性質があり、これをほぐして溶媒に分散させるのは至難の業なのです。化学の世界において、反応や精製はたいてい溶媒に溶かして行うものですから、何にも溶けないという性質は極めてやっかいなものなのです。 また生物学方面の応用を考えるとき、生命を支える媒質である「水」に溶ける(分散させる)ことはほぼ必須の条件です。しかし炭素で

    ナノチューブを溶かす意外なもの : 有機化学美術館・分館
  • 1