インドネシアの経済動向をものづくりの目線から見る時に、二輪(バイク)産業は1つのバロメーターになる。インドネシアの平均的な国民がバイクを買うことは、ちょうど日本人が新車を買うことに相当する。売れ筋のバイク(カブ)の値段は1000万~1500万ルピアであり、月収の5~10倍である。したがって消費者はバイクを買うためにローンを組む。また、これ自体も大きな金融ビジネスになっている。 アジアの各国のバイク保有台数を調べると、台湾はおよそ2人に1台、タイは3人に1台の割合となる。インドネシアは7.9人に1台である。 この数字を比較すると、台湾やタイなどは市場が飽和を迎えていると見るべきなのかもしれない。一方、インドネシアは2000年時の統計が24.8人に1台であり、当時と比べればバイクの普及は進んでいるものの、ASEANの中ではまだまだこれから成長する市場である。 市場規模の大きさにも注目すべきだろ
インドネシア経済が好調だ。今年4~6月期の実質GDP(国内総生産)が前年同期比4.0%増と、昨秋の金融危機の影響からいち早く立ち直った。その原動力となったのは個人消費。1997年のアジア通貨危機以降、内需拡大を目指した政策が奏功し、今やGDP比の6割を個人消費が占めるまでになった。 中でも、活気づくのが生活に密着した必需品市場だ。代表例は国民の“足”代わりである2輪車である。 750万台の2輪車市場が出現 首都ジャカルタ市内にあるヤマハ発動機の旗艦販売店。平日でも100人を超える来店客があり、連日、数十台の2輪車が売れていく。平均価格は1300万ルピア(約12万円)ほどだ。工場などで働く従業員の月収が1万5000円ほどであることを考えると、決して安い買い物ではない。特に日本製の2輪車は、一般庶民にとっては高額商品だ。 「高額でも2輪車は生活必需品で、保有すれば資産にもなるため需要は旺盛」と
ホンダは2009年7月29日,2009年度第1四半期(4~6月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比30.2%減の2兆22億円,営業利益は同88%減の251億円だった。自動車事業,2輪事業,汎用事業のすべてで売上台数が前年同期に比べて減少した。それでも,アジア地域(ベトナム,インド,インドネシア)を中心とした2輪車と,中国での自動車の販売台数が伸びたことや,ファイナンスの改善,販売管理費や研究開発費の削減,コストダウンの効果により,営業利益は251億円の黒字となった。期初は「赤字を想定していた」(ホンダ 代表取締役副社長の近藤広一氏)という。 第1四半期の世界での自動車(四輪車)販売台数は,前年同期比20.4%減の76万6000台だった。同事業の売上高は同31.6%減の1兆5234億円となった。営業損益は前年同期から1716億円減となる213億円の赤字となった。ただし,2008年度第
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く