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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (318)

  • シリアとヨルダン、「イスラム」フィルターを外すと見えてくるもの 人口と食料生産で読み解く国家の姿 | JBpress (ジェイビープレス)

    人が人質になり身代金を要求された事件に伴い、これまで我々には関係がないと思っていた中東の国々に注目が集まっている。テレビや新聞で各種の情報が伝えられているが、ここではもう少し根から中東で起きていることを考えてみるために、シリアとヨルダンの人口の趨勢と料について解説したい。 人口と料はその国の社会のあり方を大きく規定する。人口の趨勢と生活の水準が分かるとその国の様子をある程度知ることができる。この手法は、特に開発途上国について有効である。 人口が急増するシリアとヨルダン

    シリアとヨルダン、「イスラム」フィルターを外すと見えてくるもの 人口と食料生産で読み解く国家の姿 | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2015/02/09
    <シリアとヨルダンでは人口が急増している。1961年のシリアの人口は470万人、ヨルダンは93万人…50年前のヨルダンは世田谷区のようなものだった。それが2015年にはシリアが2200万人、ヨルダンが770万人になった>
  • 日韓政財界の架け橋、朴泰俊ポスコ名誉会長死去 韓国現代史を駆け抜けた壮絶な人生 | JBpress (ジェイビープレス)

    世界的な鉄鋼メーカー、ポスコの事実上の創業者で韓国では首相も歴任した朴泰俊(パク・テジュン)ポスコ名誉会長が2011年12月13日、84歳で死去した。 日留学、終戦、軍事クーデター、ポスコ設立、政界、日への亡命、首相就任・・・。韓国では「鉄鋼王」と呼ばれる朴泰俊氏の生涯は韓国現代史と戦後日韓関係史そのものだった。 韓国政財界の大物がしのんだ「鉄鋼王」の死 朴泰俊(パク・テジュン)氏  1927年、慶尚南道生まれ。戦前に日に渡り、早稲田大学で機械工学を学んだ。帰国後、48年陸軍士官学校卒。61年の朴正熙(パク・チョンヒ)氏らによる軍事クーデター後の「国家再建」に加わった。68年、浦項総合製鉄(現ポスコ)初代社長に就任し、92年まで経営を陣頭指揮した。81年に国会議員に初当選。2000年には、4カ月間、首相を務めた。

    日韓政財界の架け橋、朴泰俊ポスコ名誉会長死去 韓国現代史を駆け抜けた壮絶な人生 | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2011/12/19
    鉄鋼会社、ポスコの創業者、朴泰俊氏の人生。戦前の陸軍士官学校を出て、軍事クーデターに参加。朴正煕大統領に、「軍服を脱いで鉄鋼会社設立に全責任を持って取り組んでくれ」と指示され、浦項総合製鉄の初代社長に
  • 放射性物質に狙い撃ちされた村 飯舘村の悲劇(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    福島県飯舘村は、福島第一原子力発電所から北西に40~50キロほどのところにある。阿武隈山地に抱かれた、標高500メートルほどの風光明媚な山村だ。今回はこの飯舘村の被曝の悲劇について書く。 前回、前々回と書いた福島第一原発から半径20キロの立ち入り禁止区域の記事と対比して読んでほしい。官僚が地図の上に線を引いただけの20(あるいは30)キロの規制ラインと、現実の放射性降下物の飛散がいかにまったく無関係だったか、そして住民を被曝から防ぐ意味でいかに無意味だったか、如実に示しているからだ。 原発20キロ圏内の陸地は、半円を塗りつぶしたように人が入れなくなった。家に帰れなくなった。会社や職場に行けず、失業状態になった。なのに、円形の立入禁止区域内には線量が外部とほとんど同じくらいの低さでしかない場所がけっこうある(20~30キロラインの中間地帯も物資輸送が止まり生活が破壊されたが、今回は話を分かり

    放射性物質に狙い撃ちされた村 飯舘村の悲劇(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2011/10/06
    飯舘村の放射性物質汚染。民家の軒下、雨樋の排水口の下で、毎時353.6マイクロシーベルトを記録。これは三時間、ここにいるだけで被爆基準値である1ミリSvを超えてしまう値。小学校の排水口でも、52.41マイクロSv
  • 日本の捕鯨が生き延びる道は 沿岸補鯨 しかない|食の安全|JBpress

    鮎川港が地盤沈下で一時使用できなくなった上、ここを母港とする鮎川捕鯨の捕鯨船3隻、事務所、クジラの解体処理場などが被災した。幸い、被害が軽微だった2隻の捕鯨船は復帰しそうだ。 筆者は今、水産庁の鯨類捕獲調査に関する検討委員会の委員として、今後の捕鯨のあり方について議論をしているが、南極海での調査捕鯨についての見通しは極めて暗い。 反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の妨害行動によって、昨シーズンはほとんど捕獲調査ができずに帰港した。今秋からの調査も、昨シーズンと同じ結果になる可能性が高いからだ。 SSの妨害行動に対して巡視船を派遣すべきなのか 検討委の座長である筒井信隆・農林水産副大臣は、今秋からの調査に巡視船の出動を求めている。南極海での捕鯨を「正当な調査活動だ」と主張する日の立場を貫くために巡視船の派遣というのは、世論受けするのかもしれないが、これにはいくつもの問題がある。 第1に

    日本の捕鯨が生き延びる道は 沿岸補鯨 しかない|食の安全|JBpress
    fujikumo
    fujikumo 2011/07/20
    今後の日本の捕鯨のあり方について。記事に賛成<日本の進むべき道は、はっきりしていると思う。南極海での捕鯨を縮小しながら、地域の食文化に根差した沿岸捕鯨を「持続可能な漁業」にしていくこと>
  • 政府の避難計画は机上の空論だ、放射線量は高くないのに南相馬はゴーストタウン | JBpress (ジェイビープレス)

    地震・津波被災地を取材したあと、次は原発事故の被災地を訪ねなくてはならないと思った。そうしないと、地震・津波に原発災害が重なった「3.11クライシス」の全体像が見えてこない。 取材場所に選んだのは太平洋岸の街、福島県南相馬市である。福島第一原子力発電所から真北の人口約7万人のこの街は、まるでフランス国旗を縦にしたように、市域が3つに分断されているのだ。原発に近い南から順に「20キロメートルライン以南の無人地帯」「20~30キロメートルラインに挟まれた中間地帯」「30キロメートルライン以北の安全地帯」である。 この3つのうち、ちょうど私が現地に入った4月22日午前零時から「20キロライン南側」は、住民が避難した上に立ち入りが法律で禁止され、完全な無人地帯になった。一方、一番北寄りの「30キロライン北側」は、平時と変わりない安全地帯である。 そして市役所を含めた市の中心部(住民は約4万5000

    政府の避難計画は机上の空論だ、放射線量は高くないのに南相馬はゴーストタウン | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2011/05/09
    今回も中身の濃いルポ。30km圏内の屋内待避地域はゴーストタウン化している。避難勧告地域ではないので、自主的に避難するときも、交通費/宿代は自腹になるとか。同心円で避難地域を区分する無意味さとか。
  • そこは「忘れ去られた被災地」だった 津波に押し流された岩手県・野田村で見たもの | JBpress (ジェイビープレス)

    この取材がなければ、私はこの村の存在を知ることもなかっただろう。旅行者が訪れる観光名所もない。赤い鳥居の鎮守を中心に人々が暮らす、穏やかで慎ましい村である。 八戸市から国道45号線を南下するドライブ旅行なら、左手に広がる太平洋と浜がおりなす絶景に見とれているうちに、右手の田畑に点在する家や商店に気を留めることもなく、そのまま通り過ぎてしまうかもしれない。 3月11日、そんな美しい北国の田園風景は失われてしまった。 両側に田園と山林が続く中を20分ほど走っただろうか。村のゆるキャラ「鮭の子のんちゃん」の巨大な像を右手に過ぎたあたりから、風景がどこか異常なことに気がつく。両側の家が片っ端から壊れ、傾き、あるいは崩れて建材とゴミの山になっている。商店はどれも、1階が骸のようにぽっかりと空洞になっている。津波が押し寄せて1階を洗っていったのだ。 これは一体何なんだ。海はどこにも見えない。なのに、得

    そこは「忘れ去られた被災地」だった 津波に押し流された岩手県・野田村で見たもの | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2011/04/19
    烏賀陽弘道さんのレポート。岩手県北部、野田村の惨状。家も何もかも流されて、義援金の支給がなければどうにもならない。「箸一本から買わなくてはいけない」
  • 放射能は妖怪ではない 「目に見えない恐怖」を無用に恐れるな! | JBpress (ジェイビープレス)

    その気持ちはよく分かるのですが、専門家が一体何を伝えているのか、それを正確に理解しないまま活字や放送にしている場合が少なくない気がします。 人が納得せずに伝えれば、仮に正しいことを言っていても、きちんとした内容が伝わるか定かではありません。また随所にミスがあってもおかしくない。 第2の「断層」は報道される内容と、それを理解、あるいは誤解する多くの国民との間にあります。これははっきりしていて、同一の科学的な内容を伝えていても、全くおかしな誤解をしてしまう人がたくさん出てきたりする。 ここは報道機関や出版社など、マスメディアの努力によって改善が図れる部分と思います。またツイッターのような個人のメディアでも、一定の情報周知が期待できます。 私自身、ツイッターで情報発信し、その経験を踏まえて、より精選された情報を、この原稿のようにメディアに載せるということをしています。 「断層」はこれだけではあ

    放射能は妖怪ではない 「目に見えない恐怖」を無用に恐れるな! | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2011/04/01
    良記事。ヨウ素は塩素に性質が似ていて、重金属のプルトニウムはそれよりももっと重いとか。放射性物質の具体的なイメージを想像しやすくなる<自ら調べ、自ら学び、自ら判断して身を守る行動を取る>と
  • 地方都市で廃屋が放置されているのはなぜか 人がいなくなって「骨粗しょう症」化、スラム化の実態 | JBpress (ジェイビープレス)

    前回は、自宅で死ぬことができるようにするためには、障害を持っている人でも自分の力で病院に行けるように、ノンステップバスの整備や、バス停、鉄道の駅のバリアフリー化などが重要だというお話をしました。 しかし、すでに人口減少が進んでいる地方都市では、バスや鉄道などの公共交通機関の路線の維持がとても難しくなっています。 田舎に行くと、都市計画がきちんと定められていないところが多く、田んぼの中に小規模な宅地開発などが行われた結果、お年寄りの家が低密度に分散しているという状況があります。 この状況がなぜ困るのかというと、まず、家が低密度に立っているので、公共交通機関自体が採算を取れず、路線がありません。また、もともと自家用車に頼っている人が多いのですが、年を取ると車に乗れなくなる人が増えてくるので、そうなると移動の手段に困るのです。 既存のバス路線があるところでも、バスは勤め人や学生さんの利用による料

    地方都市で廃屋が放置されているのはなぜか 人がいなくなって「骨粗しょう症」化、スラム化の実態 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界に躍進する韓国のさらなる野望 産業界の急成長に続き、外交舞台でもリーダーシップ JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年3月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 韓国には追い払うべき亡霊がいる。1907年にオランダのハーグで開かれた第2回国際平和会議に密使として送り込まれたものの、出席を拒まれてしまった李儁(イ・ジョン)の亡霊だ。韓国で言い伝えられているところによれば、ボウタイをつけ、口ひげを生やした李儁は、これで日による朝鮮半島植民地化構想をい止めることが不可能になったと考え、宿泊していたホテルの一室で自決したという。 このハーグ密使事件の3年後に、日は朝鮮半島の植民地化を完了させた。そして、韓国が世界に軽んじられたことに打ちのめされた悲劇の英雄と見られていた李儁は、国際問題における韓国の無力さを示す象徴的な存在となった。 屈辱の歴史を過去に捨て去り、G20の議長国に それから1世紀。今年、主要20カ国・地域(G20)の議長国を務める韓国は、この歴史を文字通り過去のものにしつつある。

  • お年寄りは平穏に死にたがっている 末期医療を考える~(1) | JBpress (ジェイビープレス)

    『口からべられなくなったらどうしますか 「平穏死」のすすめ』というが今年の2月に出版された。著者は、40年以上外科医として活躍してきた石飛幸三医師。2003年刊行の『患者が決めた! いい病院ランキング』(オリコン・メディカル刊)では外科部門の1位になるなど、患者からも高い評価を得てきた医師だ。 同氏は現在、東京都世田谷区にある特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の常勤医を務める。入居者の平均年齢は90歳で、9割が老人性認知症を患っている。長寿社会のまさに縮図である。 外科医時代は多くの患者を手術によって死から生へと引き戻すことが医師としての勝負であったが、今は人生の終末をいかに安らかに迎えるかという点に重点を置く活動に従事している。いわば、真逆の立場である。 そんな石飛医師が上梓した『「平穏死」のすすめ』には、高齢化社会を迎えた我々が考えるべき医療のあり方への示唆が満ちている。

    お年寄りは平穏に死にたがっている 末期医療を考える~(1) | JBpress (ジェイビープレス)
    fujikumo
    fujikumo 2010/03/17
    平穏死か。胃ろうの是非、三宅島では、食べられなくなった老人は水だけを与える、そうすると苦しまずに、一ヶ月後くらいに息を引きとるとか。
  • 韓国はもはや勝ち目のない弱者に非ず 経済規模で英国やフランスを猛追 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年2月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今週、バンクーバー冬季五輪に出場している韓国女子フィギュアスケート界のスター、金妍児(キム・ヨナ)が最終競技のフリーに臨む時、弱冠19歳の彼女の肩には祖国のプライドが重くのしかかる。 金メダルを目指す彼女を、韓国の人々はヒステリーかと思うほど盛んに応援してきた。彼女の最大のライバルが、かつて韓国を植民地支配した日の浅田真央だとなれば、なおのこと熱が入る。 日中国の陰に隠れてきた「弱者」意識 隣国である中国と日の陰に隠れ、ほかの国々からは無視同然の扱いを受けてきたせいで自らを「勝ち目のない弱者(underdog)」と見なすことに慣れてしまったこの国にとって、スポーツの国際大会で勝つことはことのほか重要だ。 しかし、韓国が弱者だという見方は実態にそぐわなくなりつつある。この国の人口はインドの20分の1にも満たないが、経済規模はほ

  • 携帯通信網をインターネット電話に開放へ 米ベライゾンがスカイプと提携 | JBpress (ジェイビープレス)

    インターネット電話サービス最大手のルクセンブルクのSkype(スカイプ)と米携帯電話サービス最大手のベライゾン・ワイヤレスが提携を発表し、話題を呼んでいる。 スカイプは専用ソフトをインストールしたパソコン同士で無料で音声通話が行えるというインターネットサービス。両社はスマートフォン向けスカイプアプリケーションを共同開発し、ベライゾンの顧客がスマートフォンからインターネット電話を利用できるようにすると発表した。 実はスカイプのアプリケーションは米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けも既にあり、日でもアップルのアプリケーション配布サービスから無償でダウンロードできる。ただし、スカイプが使えるのはiPhoneが無線LAN(Wi-Fi)でインターネットにつながっている時に限られる。 屋外など無線LAN環境がない場所で、携帯電話会社の通信網を介して利用するというわけにはいかないのだ。これ

    携帯通信網をインターネット電話に開放へ 米ベライゾンがスカイプと提携 | JBpress (ジェイビープレス)
  • トヨタの苦境につけ込む自動車大手 一番恩恵を受けるのは現代自動車か JBpress(日本ビジネスプレス)

    トヨタ自動車の一連の問題を受けて、北米の多くの顧客は一瞬考え込んだものの、これまでのところライバル企業への乗り換えに人が殺到する兆候はほとんど見られない。 オレゴン州に拠を置く市場調査会社CNWのアート・スピネラ社長は、「長くトヨタ車に乗っている人々は今回のことをかなり大きな問題だと考えているが、トヨタというブランドへの信頼は依然強い」と話す。「圧倒的多数の人は、今回のリコール(回収・無償修理)によってトヨタを見限ることはないだろう」 トヨタへの信頼は依然強いが・・・ CNWが先週行った調査では、トヨタ車を購入しようと考えていた人のうち、他ブランドに乗り換えることにした人の割合が7%となり、アクセルペダルに不具合のある可能性がある8車種が先月リコールされた直後の18%から大幅に低下した。 しかし、自動車業界が出資するシンクタンク、センター・フォー・オートモーティブ・リサーチのデビッド・コ

  • ウォール街の巨人とギリシャの債務危機 ゴールドマンは債務隠しに加担したのか JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年2月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ギリシャの首都アテネの金融街。数週間前この一角で、独特な雰囲気を漂わせた一行が目撃された。米国ヘッジファンド業界の大物ジョン・ポールソン氏が率いる投資グループの代表団をゴールドマン・サックスの社員たちがエスコートし、ギリシャ政府の高官やアナリストたちに引き合わせていたのだ。 ゴールドマンのような投資銀行が資産運用会社の顧客の現地視察に同行することは珍しくない。また、不良資産への投資で過去2年間に巨額の利益を計上したポールソン氏のグループのようなヘッジファンドは、大事なお得意さまと見なされている。 疑惑の目を向けられる投資銀行とヘッジファンド ギリシャの危機が深刻化する中、各国政府関係者は投資銀行などが果たした役割に懸念を抱くようになった(写真はアテネの議会前で緊縮財政計画に盛り込まれた公務員の賃金凍結に抗議する人々)〔AFPBB N

    fujikumo
    fujikumo 2010/02/18
    <近年、欧州の複数の国は証券化商品やデリバティブなどの複雑な金融取引を使って、会計報告を実態より良く見せてきた。歳入を前倒しで計上したり、債務の計上を将来に先送りしたりするのが常で>
  • 米国政治を揺るがす茶会運動 反革命運動の光景 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2010年2月13日号) 次第に強まるティーパーティー運動の力は、共和党議員が大統領と妥協するのを難しくする。 バラク・オバマ米大統領はここ数週間、まるで自発的な行いのようなふりをして、超党派主義の素晴らしさについて延々と話している。 実際は、先月上院でかつてテッド・ケネディ議員が持っていた議席を共和党に奪われ、民主党が法案の多くを成立させるために当てにしていた圧倒的多数を失った今、大統領はそうせざるを得ないのである。 オバマ大統領は月末に医療保険制度改革に関するトップ会談に両党の議会指導者を招いた。そして2月9日には、「低次元の政治」を乗り越えて妥協するよう両党に訴えた。 彼らは妥協するだろうか。民主党も共和党も、いつも口では超党派主義に賛辞を送る。だが共和党には今、大統領の願いを聞き入れないだけの理由が2つある。1つは、11月の中間選挙が近づく中、それが民主党を議会

  • 社説:日本の債務懸念は行き過ぎ  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年2月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 債務とデフレに苦しむ日は次のギリシャなのか? 日の金融大臣でさえ、管轄下の巨大銀行ゆうちょ銀行の資産運用について、日国債からの多様化を進めるべきだと示唆し、代わりに社債や――よりによって――米国債を買えばいいとの考え方を示した。 こうした扇情的な発言と相前後して、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は膨れ上がる債務水準と低成長を懸念し、日の信用格付けを引き下げる可能性があると警告した。 だが、巨大な日国債バブル――ましてやデフォルト(債務不履行)――に関する議論は、荒唐無稽だ。確かに、日の財政はいたって健全とは言えない。政府は経済が回り続けるよう、支出を重ねてきた。膨らむ支出は税収減と相まって、日の債務総額をGDP(国内総生産)比200%近くに押し上げた。 人口の高齢化が進む中、この憂慮すべき数字は今後、一段と悪化

    fujikumo
    fujikumo 2010/02/10
    日本の財政問題、他国との相違点。国がもつ資産を差し引いた、債務総額はそれほどでもない、国債利払いコストは軽い、消費税の低さ、日本国債を保有しているのはほとんど国内の投資家、など。
  • 意図せぬ結果を招いてきた金融改革  JBpress(日本ビジネスプレス)

    バラク・オバマ米大統領が打ち出した新たな銀行規制改革案は、大統領が明言した「米国の納税者が大きすぎて潰せない銀行の人質に取られることは二度とない」という目標を達成することはないだろう。 しかしオバマ大統領が提案した改革案がその壮大な目標に見合わないものか否かはともかく、1つ、確かなことがある。改革案が実施された場合、意図せぬ結末を招くということだ。それが延々と続いてきた過去の金融改革の歴史なのである。 例えば米国のレギュレーションQを取ってみよう。米国の金融当局が1930年代に銀行の預金金利に上限を設けたレギュレーションQには、銀行の収益を引き上げたい(ひいては、預金保険機構への支払いの助けにしたい)という願望などいくつかの狙いがあり、その背景には、預金利率の過当競争が銀行に過度のリスクテークを促しているという考え方があった。 レギュレーションQは、1960年代に貯蓄貸付組合にも適用された

    fujikumo
    fujikumo 2010/02/03
    <バーゼル合意は銀行に、トリプルA格付けの証券を保有する動機を与えた…しかし真正のトリプルA格付けの債券は不足していた。そして…サブプライムローンを担保とした債務担保証券(CDO)などの複雑な証券化商品を>
  • トヨタを脅かす安全性の危機 世界シェアの拡大にひた走った代償 JBpress(日本ビジネスプレス)

    トヨタ車のオーナーはよもや、「カムリ」や「カローラ」を停止させるために両足で思い切りブレーキを踏まなければならないとは思いもしなかったろう。だが、トヨタ自動車は先日、米国とカナダの顧客にまさにそうすることを勧めた。 アクセルペダルが突然戻らなくなった場合は、「しっかり力を込めて」両足でブレーキを踏むよう呼びかけたのである。同社はまた、「一番近い安全な場所まで運転し、エンジンを切り、トヨタのディーラーに連絡する」よう呼びかけている。 こうした助言は、かつてデトロイト勢でなら起きたろうと思えるようなPRの悪夢を封じ込める対策の一環だ。 昨年9月に米国で始まり、1月下旬の追加リコール(回収・無償修理)と、対象車種の販売・生産停止によって一段と悪化したこの問題は、2008年に米ゼネラル・モーターズ(GM)から世界最大の自動車メーカーの冠を奪ったトヨタの基準からしても巨大である。だが、その社名が事実

  • お金に困ったら中国詣で 行列に並ぶギリシャ JBpress(日本ビジネスプレス)

    巨額の財政赤字の穴埋め資金を中国政府に求めるという、ギリシャ政府および同国の銀行経営者の決断は、意外なものとは言えないだろう。カネを必要としている国々や企業にとって、中国の首都は最初に立ち寄る港となっているからだ。 中国は莫大な余剰資金を抱え、2兆4000億ドルを外貨準備として保有している。これは10年間にわたり事実上の固定相場制を敷き、貿易黒字が急増し、大量の資金が流入する中で蓄積されたものだ。 中国は、米国債への依存度を下げ、こうした資金の投資先を多様化する必要がある。また、この資金がもたらす影響力を最大限利用し、大きくなる外交上の野心に役立てることは同国の国益にかなう。 中国の国外における野望を支援すべく動員されているのは、中央銀行の下部組織で管理されている外国為替準備だけではない。独立組織の政府系投資ファンドに加えて、様々な隠れ蓑をかぶった国営銀行が、海外での投資案件に資金を提供し

    fujikumo
    fujikumo 2010/01/28
    <中国がギリシャ国債を購入する可能性はある。その過程で中国は、カネには代えられない、欧州における政治的資本をも手に入れることになるかもしれない。>
  • 食料とエネルギーの備蓄に走る国々 供給不安が再燃している理由 JBpress(日本ビジネスプレス)

    第2次世界大戦中、英国の料供給はドイツ海軍のUボート(潜水艦)によって途絶の危機にさらされた。そこで政府は「勝利のために耕そう」と記したポスターを刷り、野菜を自分で育てるよう国民に促した。 そんな心配はもう遠い昔の話だと思われるかもしれないが、どうやらそうでもないらしく、ここへきて料安全保障の問題が再び重要議題となっている。 英国のヒラリー・ベン環境・料・農村地域大臣は今月行ったスピーチで、次のように発言した。「これは今や自明の真実だ・・・我々はもう、料の安全保障は確保できて当然であると思ってはいけない。我が国の安寧にとって、料安保はエネルギー安保と同じくらい重要だ」 料・エネルギーの供給を国際市場に依存していいのか? エネルギーについては、英国人は料以上に、オープンな国際市場に供給を頼っていることに疑問を感じ始めている。実際、今月は天然ガスの供給が極端に少なくなったため、大

    fujikumo
    fujikumo 2010/01/27
    <世界では今、大国がエネルギーや食料、そして一部では水へのアクセスを確保しようとする動きを見せている…必要なものはオープンな国際市場でいつでも調達できるという考え方――が揺らぎ>