私は自分の雛人形が嫌いだった。 理由は人と違ったから。 田舎では多くの友人が段飾りの立派な雛人形を持っていた。 私は初節句を都会住みで迎えたから雛人形は都会サイズの小さな木目込人形だ。 しかし、立派な雛人形を持っていた義理の姉はうちがリノベーションするまで、実家だった我が家に雛人形をおきっぱなしだったし、リノベーションの時に引き取るのかと思ったら捨てた。 わかる、大人になるとわかる。 義姉のところは娘がいるからその雛人形がある。 さらにでっかい七段飾りの雛人形は重い。 飾る体力も落ちてくる。 私も毎回箱に中身をおさめていたが、今はこのまま納戸の奥にしまいこみ、出すとき歪みを整えるのみになった。 これでもだ‼️ 息子が欲しい。と訴え購入した新入りも。 このままの形で普段は納戸の奥の本棚の扉の向こうにしまいこむ。 お雛様。 飾って、愛でて、感謝して そして幼い頃嫌いだったお雛様はいま私のお気に
