摩擦力 ――現在、福澤さんは『真相報道バンキシャ!』のキャスターもなさっていますね。 福澤 この番組が始まるときは、僕よりも菊川怜さんが批判にさらされていましたね。「何で菊川怜なの?」と。でも、僕はよく「ざらつき感」と表現しているんですけれども、視聴者がええっ?と言う部分に新しい鉱脈があるんだろうなと、最近ちょっと確信めいたものがあるんです。 報道番組で、このキャスターとこのアシスタントです。「ああ、さもありなん」というよりも、「えっ、何でこの人なの?」というほうがチャンネルが止まる。「えっ、こんな人をキャスティングしていいの?」というざらつき感があるほうが、それが摩擦力になって毎分視聴率が上がるんだろうなと思うんです。 ――福澤さんご自身も毎分視聴率というのは意識されるんですか? 福澤 やっぱり五味さんからの薫陶が大きいです。ああ、今、このスタジオだれてるな、毎分落ちているなと、生放送の