「ドーン」という大きな衝撃音を残し、4人を乗せた車は未明の暗い海へ−。24日、神戸港で3人が死亡した車転落事故。車両の後輪を滑らせ、ターンやスピンをする「ドリフト走行」は、若者を中心に根強い人気を誇る一方、公道での違法な暴走行為や死亡事故につながる危険性が高く、警察でも取り締まりを続けている。 【フォト】 ドリフト失敗? 神戸港に車転落3人死亡、1人は自力脱出 「ブレーキ音はせず、ドーンという大きな音だけが聞こえた。まさかこんな事故になっているとは…」 事故当時、現場近くに係留していたタンカーの男性乗組員は、驚いた様子で話した。事故車両がクレーン車で引き揚げられる様子を目撃した別の男性乗組員は「前のバンパー部分がぺちゃんこにつぶれていた。かなりのスピードを出していたのではないか」と振り返る。 ドリフト走行は、人気漫画「頭文字D」などの影響で、若者を中心に人気がある一方、高い運転技術