著: narumi ぼくが高田馬場に住んでいたのは20代半ばから30歳まで。社会人の初めのころの記憶がこの街とともにある。ほとんど帰って寝るだけだったけど、「高田馬場はいいぞ」といまでも家探しをしている人に力説してしまう。 張り切ってここに住むことの素晴らしさを並べ立てようと思ったが、でも考えてみるとそういう場所でもない。にぎやかなようで垢抜けなくて、何とも言えない魅力があるのだ。 「へー、ちょっといいじゃん」くらいに思ってもらえるとうれしい。地図でいうと、だいたいこのあたりの話をする。 地味だけど便利。新宿から歩いて帰れる心強さ 高田馬場のイメージといえば何だろうか。 たぶん何もないか、かろうじて「早稲田大学?」「学生街?」と答えるくらいだと思う。山手線の駅のなかでもわりとパッとしないイメージだ。住んでみようと思ったことがある人は少ないかもしれない。 でもこれが意外と便利。JR山手線のほ
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