河野太郎外相は19日の記者会見で、中国の王毅外相の外国訪問の件数が日本の外相の約3倍に達している現状に危機感をあらわにした。「中国外相には国会対応がなく、大きな差がある。差をどう埋めるか真剣に考える時期だ」と述べ、中国の外交攻勢に対抗するには外相専用機の導入が必要だと改めて訴えた。 河野氏によると、平成25年1月からの約5年間で、河野氏と岸田文雄前外相の訪問国数が延べ97カ国なのに対し、王毅氏は延べ262カ国に上る。「日程変更はたびたびある。全て民間機を使うのは国益を考えるとハンディキャップが大きい」と述べた。 一方、河野氏は、産経新聞が19日付朝刊で外相専用機導入に意欲を示す河野氏に関し「おねだり」と報じたことに対して、「極めて遺憾」と不快感を示した。