日本に「牛角」という焼肉チェーン店がある。焼肉を中心にキムチ・冷麺・ユッケジャンなども食べられる、典型的な韓国料理店だ。しかし、営業は日本式だ。真っ暗な店内で従業員たちは「忍者」のような制服を着ている。牛角は株式会社レックス・ホールディングスという日本の上場企業が経営している。今や日本の外食産業界の大手に成長した。 日本国内に800店舗、牛角の加盟店がある。おかげで、わざわざ新宿や赤坂に立ち並ぶ韓国料理店まで行かなくても、東京のいたるところで韓国料理を手軽に楽しめる。韓国人の口にはタレがやや甘めだが、食べてみる価値はある。もちろん、日本人の口にはよく合うのだろう。 牛角は韓国料理を日本に広げた功労者ナンバー1だろう。だが、日本式の経営方式が韓国料理の概念を根本から変えつつある。「韓国料理は韓国のもの」という意識が薄れ、スパゲッティーやカレーのように、日本の食べ物の1つとして認識され始め