DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成やリスキリング(新たなスキルを身につける行為)に大規模な投資をする企業が増えてきた。中には数十億円単位の投資を実施する「非IT」の大企業もある。新たな知識や技術を従業員が身につけるための投資をする。それ自体は大変よいことである。人的資本経営の潮流とも一致し、企業価値をも高めるのは間違いない。 ところが、肝心のDX人材育成・リスキリングの内容たるや、ツッコミどころ満載の企業も少なくない。いや、ひょっとしたらツッコミ待ちなのかもしれないとさえ思ってしまう。 ズバリ、「御社が治療(リスキリング)すべき部分、そこじゃないでしょ!」 DX人材育成の中身を見てみよう そもそもDX人材育成・リスキリングをうたう企業が定義する、DX人材とはどのような人を指すのか? 複数の企業が掲げる、DX人材像をひもといてみよう。 ・社内オフィスツールや業務ツールの操作が