「IPで通信する端末は、まず最初に相手が自分と同じネットワーク(サブネット)に属しているかどうかを調べ、ネットワークが異なればルータを経由して通信する」必要がある。本パートでは、こういったルータで接続された2つのサブネット間で行なわれる通信について解説し、ルーティングの基本動作を押さえていく。 直接通信できない 場合はルーティング まずは、前回のおさらいを兼ねて、サブネットマスクの設定を間違った場合を見てみよう。たとえば、クラスBのネットワークを256のサブネットに分割したネットワーク内で、あるPCだけサブネットマスクの設定をしなかった場合を考えてみる。 このネットワークでは、すべての機器のサブネットマスクに255.255.255.0(24ビット長)を設定する必要がある。しかし、うっかり間違って「IPアドレス:172.16.1.1、サブネットマスク:未設定」とした場合、このPCのサブネット